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【小説】ボク恋~カオル編~

性懲りもなくBLです。BLとは男と男が愛し合うことです。くれぐれもご注意ください。

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濁り湯《402》

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テーマ:小説 > BL

2017/10/13 22:24:01

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☆ボクはそれでも恋をする☆       





タクミは大浴槽を通りすぎ、ガラス扉を開け
露天風呂へ逃げる。


「ふぅ~、びっくりした」


露天風呂は濁り湯で白かった。タクミは
タオルを頭に乗せ、ゆっくり肩まで沈む。


「うぇ~い、気持ちいい」


露天風呂は比較的すいていて、手足を伸ばし
ても誰にもあたることはなかった。

目を閉じ、Butterflyで行われているであろう
カウントダウンライブの事を想像していると…


ポチャン


と、お湯が揺れた。タクミはそれを気にも
しないで、眩しいライトがあたるステージに
思いを馳せる。


サワサワ……サワサワ……


「ん?」


足の指に何かがあたる。目を開くと、さっき
隣りにいた男がいた。


「ギャッ!」

「お兄さん、そんなに驚かないでよ」

「ちょっと、触らないで下さい」

「ええ~、いいじゃん。だって君そっちの
人なんでしょ」


タクミは確かにそっちの人だが、なぜこの
まったく知らない男がそれを知っているのか
不気味に思う。


「いいえ、違います」

「そんな事いっちゃって。それとも俺が好み
じゃないからそんな事言うの?」


と、男がジリジリと距離を詰めてきた。


「とにかく、ボクは違いますから」

「ボクって……、可愛いね。休憩室にいこうよ」

「嫌ですよ」


タクミはザバッと立ち上がり、タオルで前を
隠して露天風呂と出ようとする。


「待てよ」


男は少し怒気をはらんだ声で叫び、お湯の
中でタクミの足首を掴んだ。


「わっ!」


バランスを崩して、お湯の中に沈んでしまう。


「おっと、危ない。くっくっく」


男はタクミの背中を支え、自分に引き寄せた。


「離して下さい」

「助けてあげたのに、その言い方は酷いな」

「……」


男はタクミの太ももを撫で、ニヤリと笑った。






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