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あなたが大人になったら

持病を抱え、恋愛はしないと決めた。 あなたが大人になる、その時まで。

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2017/10/12 17:29:08

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血圧を測定し、体重計にも乗る。


(………うっ、普通に太ってる………)





妊娠発覚したばかりで、体重がこんなに増えることはないはずだ。
………ということは、単に私が太っただけ。


(………地味にショックだな。
蒼太くんも言ってたし。)




ぷにぷにと、自身のお腹をつまむ。
妊娠する前に、ダイエットをするべきだったと少ながらず落ち込む。でも、私はこの時知らなかった。


その後、訪れるつわりに、私は体重を落とすことを。
妊娠の大変さを知らなかった。


”つわり”というものがどれだけ辛いのかを。
『妊娠』『出産』は、
楽しいことばかりだと思っていた。


決して、そんなことはないんだと、今なら言える。






『命』が誕生するということは”奇跡”の連続なんだ。














「柊さーん。診察室へどうぞ。」



名前を呼ばれ、慌てて席を立つ。
鞄をギュッと抱きしめ、ひとり不安と闘った。
いつも通り、カーテンで仕切られた内診台が目に入る。バクバクと、心臓が早くなる。


フーッ、と深呼吸をして、準備をし内診台に座る。
自分の手を見ると、かすかに震えているのが分かった。


(ハハッ。私、相当緊張してるね……。)



強く手を握った。

大丈夫。大丈夫。




そう、何度も心の中で念じた。







「柊さん、それでは診察始めますね。」







先生の声に、一瞬ビクッとたじろいだが、逃げるわけにはいかない。ここまできたら、運を天に任せるしかないのだ。

カチャカチャ

という冷たい音が響く中、誰もが無言になる。





私は、神に祈っていた。
「どうか、多胎妊娠ではありませんように」と。

笑顔で、蒼太くんに会えますように、と。







「………柊さん。」






先生の声に、またビクッと肩を震わせる。
私は声が裏返りながらも、返事をする。




「はっ、はいっ!」



「…………。」




先生の沈黙が続く。
私の緊張もピークに達する。




「柊さん、モニター見える?

ここ、分かる?これが赤ちゃんだよ。」






小さな黒い点を指して、教えてくれた。
そして、こう言った。







「そして、ここ。




ここにも赤ちゃんがいるね。」








………多胎妊娠が決定した瞬間だった。

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コメント2

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  1. 桃花さん(29歳)ID:6615109・2日前

    マルちゃんさん

    お久しぶりですーっ!!
    こうやってコメントを頂けるとそれだけで元気になります(^^)

    なかなか先に進まず、申し訳ないです……。
    少しずつですが
    更新していきますんで!
    これからもよろしくお願いします♪

  2. マルちゃんさん(100歳)ID:6613997・4日前

    久しぶりにGTを覗いてみたら
    あー!桃花さん、戻って来てるーーー!!!
    ってびっくり(*゚O゚*)))
    続きが読めて本当に嬉しいです♡

    あ、私、以前は違う名前でした(*^_^*)
    ついでに一気読み♪
    これからも楽しみに読ませて頂きますね♡
    宜しくお願い致します!!

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