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学園祭《事件編》その11

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2017/10/09 20:15:35

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ユメと慎は、岩元のクラスに迎えに行った。

朝彼女を迎えに行き、クラスに送った。
ユメが岩元のスクールバッグと松葉杖の片方を預り、慎が岩元に肩を貸して当校した。
帰りにも迎えに寄ると約束し、自分たちのクラスに向かった。


通学路の道中、ユメは岩元に心当たりを尋ねた。
岩元は首を振るばかりだった。

『…強いて言うなら、わたしを主役から降ろしたがっている人がいたくらいです。わたし、どうしても演出家の望む演技が出来なかったので…』

『…でも!』
『だからといって…』

ユメと慎が同時に声を上げる。
『岩元さんを怪我させるのは、絶対に違う!…と思います』

HRが終わると、2年の教室のある3階に向かう。
岩元が、演劇部の活動を見学したいと言うので、一緒にクラブハウス棟に向かった。


部員たちの練習が終わるのを待って、また迎えに行く。
千尋から連絡があったのを確認して、演劇部の部室に行った。
ちょうど、大道具係も戻って来たところで、ハルナも合流する形になった。
ハルナの隣に、背が高くがっしりした男子生徒がいた。
『岩元。もういいのか?怪我は…その…』
『佐々本君、ありがとう。痛みは、もう殆どないのよ。でも…』
『岩元、少し話せる?あ、先輩たちも一緒に来てください』

佐々本と呼ばれた男子生徒の誘いかけを、ユメも慎も断る理由などなかった。

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