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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/10 21:43:49

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「おい。」

ルームに戻ると、アズも京介も映もいて。

「あっ、神。高原さんなんだって!?」

俺が手にした資料に食いついた。

「…おまえら…」

三人を見渡して言うと、三人ともゴクリと息を飲んで俺を見た。

「…LINE、やってるか?」

「………はっ?」

「LINEだよ。」

「……」

「……」

「……」

俺の言葉に三人は拍子抜けしたように、少し浮かしてた腰を下ろして。

「えー、何それ。やってないよ。」

「俺も…やってません…」

アズと映は、そう言った…が。

「……」

「あっ、京介やってるんだー!?」

「や…やってちゃわりいのかよ…」

俺は椅子を引っ張って京介の前に座ると。

「やり方教えろ。」

スマホを取り出した。

「…はっ?」

「アズと映も習っとけ。高原さん、社員には導入させるっつってたぜ。」

「えっ…そうなんだ~?苦手だなあ~。」

「…メールで十分なのに…」

…社員に導入…は嘘だが。

一人で習うのは面倒だしと思って、二人も巻き添えにした。


「スタンプってなんだ?」

「えー?これにこれで返すのー?」

「…コイン?」

「なんか…次々とダチでもねー友達ってのが出てくるんだが…」

「あっ、神見っけー。えっ?瞳もやってる…知らなかったー!!」

「京介さん…この設定はどうすれば…」

俺とアズと映、三人からわちゃわちゃと何かを言われてる間、京介は眉間にしわを寄せながら無言で何かをしていて。

ポコン。

ギュギュッ。

ピロリン。

三人のスマホが同時に鳴った。

「わっ、今の何?えー?京介から何か招待されたー。」

「…とりあえず、F'sのグループ作ったから…入ってくれ。」

「入るって?」

「いいからそこ開けよ。」

京介に言われた通り、三人でF'sのグループとやらに入る。

「…とりあえず、送る。」

そう言って、京介が記念すべき初トークを入れた。

ポコン。

ギュギュッ。

ピロリン。

また一斉にスマホが鳴って…

京介
『俺ら、来週世界発信されんのに、どーよ』

「……」

「……」

「……」

「……」

四人で丸くなってそれを読んで。

ポコン。

ギュギュッ。

ピロリン。

「てか、おまえら読んだ後いちいち閉じんなよ。音うるさい。」

「開けたままだと音がしねーのか?」

「そんな変な音はしねーよ。」

「わー、京介が送ったこれ何のスタンプ?」

スマホの画面には、額に縦線の入った…アニメキャラのような…

「…それは、Deep Redスタンプだよ…」

「ぶっ…もしかしてこれ…朝霧さんか?」

「正解。」

「えーっ!?そんなのあるんだ!!俺も欲しいかもー!!」

京介が見せてくれたDeep Redスタンプは、メンバーがキャラクターチックに描かれた物で。

高原さんの『仕事しろ』やナオトさんの『練習しろよ?』、ミツグさんがスティック持って走ってるスタンプや、ゼブラさんの『そこ大事!!』…

朝霧さんの『はよせぇ!!』にバカウケした。

…俺ら、来週末、大舞台なんだぜ?

この、『仕事しろ』スタンプのジジイに…勝手に決められてさ。


「……」

俺は、三人がスタンプショップを眺めてる間に…トークに打ち込む。

そして…送信。

「…ん?」

「あ?」

「え?」

三人は一斉に手元を操作してトークを開いて…

「………」

一瞬無言で、だけど口を開けて俺を見て。

「…マジかよ!!」

同時に言った。


俺が送信したのは…


『明後日までに二曲作る。来週末はそれも頼む』


…俺も鬼だな。

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