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【小説】ボク恋~カオル編~

性懲りもなくBLです。BLとは男と男が愛し合うことです。くれぐれもご注意ください。

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想像だけどね《397》

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テーマ:小説 > BL

2017/10/10 19:23:13

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☆ボクはそれでも恋をする☆       





アツシは冷めた紅茶を飲み干す。


「タクミさんは大晦日、ライブの手伝いですか?」

「いいえ」

「ええ?大学が大変なんですか?」

「まあ」


タクミも冷めたコーヒーを飲む。


「カオルさん、淋しいでしょうね」

「どうかな?クリスマスも大晦日もカオルさん
の方から手伝いを断ってきたんですから」

「あら、まぁ」


空のカップを手の中で転がす。


「ボク、そんなに頼りないのかな?」

「違うと思いますよ」

「え?」

「もしかすると、責任者を降りてるかも
しれないです。う~ん、想像ですけど、
誰かに店長の仕事をやらせてるんかない
かな?自分が取り仕切るより、ハラハラ
するし、何かあったらフォローしなくて
はいけないし。
仕事以外の事に気がまわらなくなって
しまいますから」


アツシはタクミの目の前にピーンと人差し指
をたてて、話を続ける。


「そんな無防備なところへ、大事な大事な
タクミさんを置いとけるわけないですよ」


タクミはセンジが京都の店から九州へ移る
話を思い出す。


「そういえば、新しいホールチーフを育てる
って言ってました」

「それそれ!きっとだそうだよ。ツキトも
そうだけど、自分が守れない時は、安全な
所に隠しておくんだってば」」

「そうだったんだ…」


タクミは目がジワっと熱くなる。


「タクミさんも愛されてますね」

「でも、ボクはカオルさんの事、理解でき
なかった。アツシさんみたいに……」

「俺だって、すぐにはできなかったよ。何度
も泣いた。ツキトとぶつかって、泣いた」


アツシが手を伸ばし、タクミの頭を撫でる。


「タクミさんはまだ若いし、これから理解
できる様になればいいんだよ」

「うん」

「会えてよかった」

「ボクもです」


アツシは雑誌をカバンにしまい、立ち上が
ってタクミに手を差し出した。

タクミも立ち上がりその手を握る。


「また声かけてね」

「はい」






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