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あなたが大人になったら

持病を抱え、恋愛はしないと決めた。 あなたが大人になる、その時まで。

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2017/10/09 16:09:50

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「加藤さんのお子さん、双子ですよね。」




私の真剣なまなざしに、先輩は何かを感じたようだった。


「うん、そうよ。

毎日大変よ~。毎日が戦争だもの~。」



そう言って笑っている。
私は、その笑顔に小さな希望を感じた。





「妊娠中とか、大変じゃなかったですか?」







私の中で、一番知りたいことだった。
先輩と私の立場は違うというのは百も承知だ。



それでも、どんな言葉でも


『大丈夫だよ』


と、言ってほしかった。














「………そうねぇ。


私の場合、高齢出産で双子だったから、大変だったけど……。」






その言葉に、また数年前の出来事を思い出した。

先輩が妊娠中、切迫早産と診断され、
早めに産休に入ったことを。
詳しい話を、私は知らなかった。






「22週のときに『切迫早産』って診断されて。
大事をとって即入院になっちゃったからなぁ………。


あ、その節はご迷惑をおかけしました!」





明るく話してくれているが、当時は笑えなかったはずだ。
私は、今の先輩のように笑える日がくるのだろうか。

私の気持ちを知ってか知らずか、先輩は教えてくれた。


私の、知りたかった言葉を。









「私は高齢だったから、
双子も危ないってずっと言われてきた。
妊娠糖尿病の合併症で妊娠高血圧症候群にもかかって、

他にもいろいろ問題が出てきて………




「このままじゃ母子共に危ない」って
何度も言われた。









でもね、長い間不妊治療して、
やっと授かった命だったの。」









先輩の言葉に、私は何も言えなくなっていた。
そんな私を見て、先輩は「ふふ」と笑った。









「見捨てられないよね、ほんと。



やっと授かった命だもの。」








私は先輩の言葉に、心を射抜かれていた。




頑張れば解決する話ではない事くらい、分かっている。
それでも、私にとって力強い言葉だった。




(お腹の子を、守りたい………!)





そう、強く思った。

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