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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/09 12:20:43

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「どうしたのかな。久しぶりに神から変なオーラが出てる…」

俺がそう言うと、京介は超目を細めて。

「…俺は何も見なかった事にする…」

そう言って、神とは少し離れた場所に座った。

「…親父、何かやらかした?」

「え?何で俺が何かやらかしたら、神からあのオーラが出るわけ?」

「……」

「映がいつまでたっても『Why?』のベースソロをミスるからじゃない?」

「う…」

「冗談だよー。」

「くそ親父め…」


神、昨日は孫に会いたいからって早く帰ったんだよね。

…じゃあ、もしかして…

孫に嫌われたとか?

リズちゃん可愛かったもんな~。

あの子にプイッとかされたら、神泣いちゃうかも?


「かーみっ。」

俺が飛びつくようにして神の隣に座ると、後ろから『おまえの親父は命知らずだな…』って映に言ってる京介の声が聞こえた。

命知らずって、大げさだなあ。

「どした?何か落ち込んでる?」

肩に手を掛けて顔を覗き込むと…

「…神…?」

「……」

神が無言で俺を見た。

あれ…?

こんな顔の神は…ちょっと見た事ないかなあ…

…って言うぐらい…

こ…


怖いっ!!


「……」

無言でゆっくり立ち上がって、そーっと京介と映を連れてルームから出る。

「…何だよ。」

「しっ…食堂行こ。食堂。」

「えー…」

渋る二人を連れて、俺は食堂に行って。

「神が…ナイフみたいだった。」

すっっっごく、声を潜めて言った。

「……今更。」

「バカだなあ京介。ナイフみたいって言われたのは大昔だよ?再婚してからの神は、全然ナイフじゃなかったじゃん。」

「…そっかな。俺にとっては、神さんはずっとナイフだったけど…」

「物言いがキツイってだけだろ?気持ちは誰よりも優しい奴なんだけどなー。」

ほんとに。

神って、俺から言わせると誰よりも優しいよ。

俺の愛する瞳よりもね。

さりげない気遣いなんかが特にさ。

…気になるなあ…

あんな様子の神…


「俺、ちょっと戻る。」

立ち上がってそう言うと。

「はあ?おまえが連れて来たクセに?」

京介は呆れたように言ったけど。

「だってさ、やっぱり気になるから。」

そう言いながら、俺はもう駆け出してたよ。

あー、何で神を一人にしちゃったかなあ。

ナイフみたいだとしても、神って…

すごく寂しがり屋なんだよ…。


「……」

少し遠慮がちにルームのドアを開けると…

「…神?」

神は、テーブルに突っ伏してるような低い体勢で…何かしてた。

「…何してるのかな~…」

小声でそう言いながら、背後から神の手元を覗き込む。

「……」

えっ。

俺、心の中で叫んでた。

俺達が社食に行ってたのって…ほんの数分だよ?

今の間に…こんなに!?


テーブルには、神が殴り書きみたいに書いてる歌詞の紙が三枚もあって…

さらに書き続けてる。

「……」

一枚を手にして読んでみる。

F'sは全部英語歌詞で、俺はあんまり得意じゃないけど瞳にも特訓されて喋れるぐらいではある。

…でも、この歌詞って…

何だろ。

ぞくっとするような攻撃的な歌詞に思えるけど…

なんて言うか…

神…

悲しんでる…?

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