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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/08 20:58:38

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「お出迎えは?」

蒸し器の蓋を開けて、中から野菜を取り出してるあたしの背後から。

聖子が耳元でそう言って…

「くすぐったいっ。」

あたしは首をすくめて笑った。

「ふふっ。わざとよ。」

「もうっ。同じ事してやるんだから。」

「あ、やってやって。」

「…姉さんと聖子さん、恋人同士みたい。て言うか、瞳さん迎えに行ったわよ?」

麗にそう言われて、聖子とイチャイチャしてたあたしは…

「だって、門扉から玄関までは距離あるじゃない。」

首を傾げてそう答えた。

大荷物で帰って来るのかなあ?って心配な気もするけど…

もし、あたしなら。

大袈裟に迎えてもらいたくない気がしたから…

…でも。

「それにしても…だね。千里に捕まっちゃってるのかな…」

瞳さんも戻って来ないし…

あたしは、ここからじゃ見えもしない広縁を覗くようなポーズをした。


さっきまで大声で喋ってたアズさんの声が聞こえない。

それに、肝心の咲華の『ただいまー』も…まだ。

もしかして…玄関までに、何か険悪なムードになるような事でも…


「ちょ…ちょ…」

玄関に向かおうとしてると、瞳さんが慌てて戻って来た。

「どうしたの?今行こうと…」

「サクちゃんが…サクちゃんが、男の人と…」

「えっ!?」

瞳さんの言葉に、あたしと麗と聖子は同時に声を上げた。

「おっ男の人とって…」

麗があたしと瞳さんを交互に見ると。

「お…男の人と手を繋いで…金髪の…」

「金髪の男!?」

「違う!!」

あたしは…ポカンとしてた。

瞳さんの言う事は支離滅裂だったけど…

さっき聞こえた、センに似た声の『あ』の人と…咲華が帰って来たって事よね。

で…

金髪…

金髪の男の人じゃないって事は…

「咲華が金髪に?」

見に行けば早いのに、あたしはつい…瞳さんに質問した。

「違うのよ違うの…」

瞳さんは息を切らして、聖子から受け取ったワインをキューッと飲むと。

「サクちゃんが…き…」

「き?」

「金髪の…」

「金髪の?」

「金髪の可愛い赤ちゃんと、イケメンと帰って来た!!」

「……」

「……」

「……」

あたし達は…顔を見合わせたけど…

金髪の可愛い赤ちゃん。

そう聞いたあたしは…

「あっ、知花!?」

聖子に呼び止められたけど、玄関に駆けだしてた。

咲華ー!!

おかえりー!!

心の中でそう言いながら、玄関を出ると…

「……」

広縁の前に立った、咲華と…あれは…


「二階堂海です。報告が遅れて申し訳ございません。アメリカで咲華さんと結婚して…この子を養女に迎えました。」

「えっ…?」

あたしの後で、麗と瞳さんと聖子が小声を上げた。

…結婚…養女…

咲華と……二階堂海さん…が?


海さんは陸ちゃんの甥っ子さん…

で…

センの…


「おま…」

「やめて!!」

「咲華、リズを。」

「えっ…海さん…ダメ!!父さん!!やめて!!」

当然のように千里が海さんを殴ろうとする。

あたしは、もうそれは仕方ないのかなあ…なんて傍観してたんだけど…

「てめえ!!俺の妹に何しやがる!!」

そう言って、海さんを殴ったのは…華音だった。

すると、その騒動に驚いた赤ちゃんが泣き始めて。

「ああ…ビックリしちゃったね…ごめんね…」

咲華がなだめる。

「…説明しろ。」

千里が、立ち上がった海さんに低い声で言った。

「バーで出会って、酔っ払って結婚してしまいました。」

「!!!!!!!!!!」

広縁にいるみんな、目を見開いて驚いてる。

あたしは…

あたしは、そんなに…驚かないかな。

だって…

あたしなんて、家を出たいからって…偽装結婚したんだもん。

…あそこで、怒りまくってる千里と。

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コメント1

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  1. マコトさん(29歳)ID:6612098・10/09

    ごもっとも!笑

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