ブログランキング48

いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 3860
  • 読者 790
  • 昨日のアクセス数 4480

テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/08 20:08:42

  • 90
  • 1

「やだ。姉さん、このソースどうやって作ったの?」

麗が野菜スティックを食べながら言った。

「ん?麗ちゃんが言うって事は、美味しい物ね?どれどれ。」

瞳さんがワイングラスを持ったまま、テーブルの上から大根を手にして、特製ソースを付けた。

「あたしもいただき~。」

聖子もその隣で、きゅうりをパクリ。

「あっ、ほんと。美味しい。」

そう言ってる聖子の隣で…瞳さんは何度か瞬きをした。

「えーと…美味しいけど…これって…」

「ふふっ。瞳さんは食べ慣れた味でしょ?」

あたしは三人の前に頬杖をついて言った。

「えっ、どういう事?」

「これ、アズさんに教えてもらったの。」

「…いつの間に…」

「あっ、正確にはコックパッドにね?ふふっ。」

あたしが笑いながら言うと。

「えー?アズさん、料理してコックパッドに投稿してんの?」

聖子はすごく美味しそうに音を立てて、次から次へときゅうりを食べた。

「…あいつめ…最近仕事のない日にやたらとキッチンに立ってると思ったら…」

「うふふ。いい旦那さんじゃなーい。料理が出来るなんて、最高。」

「ほんとほんと。もっと感謝して、たまには何か作ったらー?」

麗と聖子がクスクス笑う。

「麗ちゃんに言われるならともかく、聖子には言われたくないっ。」

瞳さんはあまり怒ってる風でもなく、ワインを飲みながら『でも知花ちゃんが作った方がまろやか』って言いながら、再びキッチンに立ったあたしを振り返った。


今日は、小々森商店さんに追加の配達をしてもらってまで…の、ご馳走。

とは言っても、咲華の好きな物ばかり。

大袈裟にご馳走って言うより、いつもうちで食べてた物。

向こうで何食べてたのかなあ。

料理なんてしてたのかな。


あたしがそんな事を考えながら、蒸し器の様子を見ようとした所で…

ピンポーン♪

下のインターホンが鳴った。

「はーい。」

意気揚々と応えると。

『あ』

あ?

『あたし!!ただいま!!』

「わー!!咲華!!おかえり!!」

つい、あたしがバンザイなんてして言っちゃうと。

「帰った?サクちゃーん、おかえりー。上がっておいでー。」

隣に瞳さんが来て、あたしの肩に手をかけて言った。

そして。

「迎えに行かなくていいの?」

至近距離で、あたしに言う。

「…瞳さんて…」

「ん?」

「やっぱり、こうして見ると、父さんの目と似てる。」

あたしがマジマジと瞳さんを見て言うと。

「ぶっ。何今さら。」

麗が立ち上がりながら言って笑った。


口ではそんな事を言ったけど…

あたしは少し違う事を考えてた。

咲華の声の前。

『あ』って。

…セン?

同じテーマの記事

コメント1

しおりをはさむ

  1. カオリさん(48歳)ID:6611808・10/08

    ウォー〜〜〜来た来た

関連するブログ記事

  1. 48th 81

    10/09

    「…母さん。」あたしがリズちゃんを抱っこして呼びかけると...

  2. 45th 10

    09/25

    桐生院咲華は冷蔵庫とラックにある物を駆使して、懐かしいような...

  1. ………作ったのはカルボナーラとオニオ...

    STORY BOX

    • 56
    • 0
  2. 10th 6

    2017/06/02

    「何だ、こりゃ。」「肉じゃがっていうやつ?」目の前に...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

9/19 編集部Pick up!!

  1. 仕事に行くフリして働かない夫
  2. 作ったご飯を毎日こっそり戻す夫
  3. 付合い辞めたら悲劇のヒロイン化

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3