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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/08 08:59:59

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「知花、風呂入ろうぜ。」

仕事から帰って、キッチンにいる知花に声をかけると。

「…あたし、寝る前に入る。」

「……」

あれ?

どうした?

今、すげーそっけなかったが…

昨夜の可愛い知花はどうした?


「…じゃあ俺もそうするかな…」

つぶやきながら座ろうとすると。

「手洗った?」

「…洗ったけど?」

「…そう。」

「……」

うちは…裏口から帰ると、すぐに手洗い場がある。

だから、帰ってすぐの手洗いうがいは習慣みたいなもんだ。


それにしても…

なんだ?

やけに、つっけんどんだな。


「ただいまー。」

俺が座って新聞を開いた所に、華月が帰って来た。

「…今日は早かったな。」

「え?あたし、いつも早いよ?」

華月は、俺の向かい側に座ってニッコリ。

嘘付け。

最近、早乙女家に入り浸りじゃねーか。

俺が無言で追究しようとすると。

「それより父さん、今日ナンシーから『あなたのパパってセクシーね』って言われちゃった。」

華月は話しを逸らした。

「…ナンシー?」

眉間にしわを寄せて問いかけると。

「Angel's Voiceのリーダーよ。モデルもしてるの。F'sとの撮影が終わった後、あたしとも撮影したのよ?」

華月は『知らないの?』と言いたそうな顔で言った。

「あの衣装でか?」

「あの衣装って?どんな衣装だったの?」

「出てる範囲の方が多かった。」

「…だから広報の男性陣がくっついて来てたのね。あたしの時は、ジーンズだった。」

「そりゃ奴らは残念だったな。」

新聞を開いて、興味なさそうにつぶやく。

お、幸太の会社が載ってる。

日本に帰る気はねーみたいだな。


華月が立ち上がって知花の所に行って、撮影の話を始めた。

すると華音が帰って来て、知花の手元を覗いてつまみ食いをする。

…咲華が旅立つ前と、なんら変わらない光景。

なのに…何かが微妙に違う。


晩飯の後、華月が華音と洗い物を始めて。

俺が睡魔と闘ってる間に…

知花が。

一人で風呂に入った。

大部屋に取り残されてた俺は…

「何で誘わない。」

少し拗ねた。

「…眠そうだったから。」

「……」

「入って来たら?」

知花はそう言って、うつむき加減に部屋に入った。


…ああ。

一人で入るさ。

俺だって一人で風呂ぐらい入れるんだ。

ただ…


知花と一緒じゃねーと…

寂しいだけだ。

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コメント1

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  1. カオリさん(47歳)ID:6611618・10/08

    知花さん…どうした。

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