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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/07 21:19:32

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「あたしの妹、絶不調みたいなんだけど、どうしたの?」

事務所のエレベーターに乗り込んですぐ。

扉が閉まると同時に乗り込んで来た瞳が…至近距離に立って言った。

「…近い。」

「知ってる。」

「……」

「ケンカでもしてるの?」

陸には…東家側がどうなってるのか知りたかった俺が話したが、知花はメンバーにも言ってないままなのか。

でも、瞳の一人息子の映。

その映の嫁は…志麻の妹だぜ?

話しが伝わってねーのか?


「ケンカなんてしてねーよ。調子は悪そうだが。」

「ふーん。知花ちゃんの調子が悪いと、千里と何かあったのかなって。」

「いつも俺のせいか。」

「そうじゃないの?」

「……」

俺は小さく溜息をついて。

「…咲華が婚約を解消して傷心旅行に出かけたんだ。知花はあれから元気がない。」

正直に話した。

「……はっ?」

「…そういう事だ。」

「……」

瞳は『はっ?』の顔のまま、口を開けて俺を見て。

「…サクちゃんの婚約者って…朝子ちゃんのお兄さん…」

「だな。」

「…えーと…いつ?」

「別れたのは七月らしいが、本人達が何も言わなかった。」

「……」

瞳は呆然としたままだが、エレベーターがスタジオ階に着いた。

俺はそのまま降りようとしたが…

「ちょっと待ってよ。」

瞳がガシッと俺の腕を掴んだ。

「どうして?確かに婚約しても、一向に結婚の話にはならなかったみたいだけど…」

「…咲華が待ち疲れたらしい。」

「それでサクちゃん…どこへ行ったの?」

「……」

俺は仕方なく、瞳が押した最上階まで付き合う事にした。

「…たぶんアメリカだろうな。」

「たぶんって…」

「一ヶ月、誰とも連絡取らないって言いきって出て行った。」

「…そんな…」

瞳は眉間にしわを寄せまくって。

「それで知花ちゃん…最近ずっと…」

「…ま、俺も誰にも言いたくなかったからな…あいつもそうだったと思う。許してやってくれ。」

里中には話したが…それは言わずにおこう。

「許すだなんて…知花ちゃん、サクちゃんの結婚、ずっと楽しみにしてたのに…」

「……」

知花が楽しみにしてたのは…結婚つーより『孫』なんだけどな。

そこも言わずにおいた。

「…父さん知ってた?」

最上階に近付くランプを見ながら、瞳が言った。

「ああ…」

俺がそう答えると、瞳はキッと顔付きを変えて。

「父さんぐらいは、あたしに話してくれてもいいのに!!あっのくそジジイ!!」

低い声でそう言った。

…世界の高原夏希に『くそジジイ』なんて言えるのは、こいつぐらいだな…

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コメント1

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  1. マコトさん(29歳)ID:6611416・10/07

    わろた♡

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