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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/07 20:39:19

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「……」

俺はその後ろ姿を見て。

カレンダーを見て。

もう一度、後姿を見て。

「知花。」

声をかけた。

「…え?」

「おまえ、今日スタジオじゃねーか?」

カレンダーを指差して言うと。

「あー…休み取ったの。」

知花は小さくそう言った。

…休みを取った?

「どうして。」

「ちょっと…」

「…ちょっと?」

知花に近付いて、顔を覗き込む。

「…なんて言うか…色々…」

「色々?」

「……」

知花は俺と目も合わさず、少し辛そうな顔をした。

…咲華が旅に出てからと言う物…知花は元気もないし思い悩んでいるようにも見える。

昔、義母さんが聖を産んだ後に産後鬱と診断されてボンヤリしていた事があったが…

それに近い気もする。

…精神的な物だとしたら…少し色々休んだ方がいいのかもしれない。

「俺は今から出るが…一人で平気か?」

頭をポンポンとしながら言うと。

「…うん…大丈夫…」

知花は相変わらず俺を見ないまま答えた。


いつもはチャリや徒歩で出勤するが…

今日は車で行く事にした。

もし知花から何か連絡があったら、すぐ帰るれようにだ。

裏口から出ようとして、廊下を見渡す。

…いつもなら、知花が見送ってくれるんだが…

今日はその姿もない。


最近…風呂もさりげなく拒否られる事が増えた。

用事が終わらないからだとか、寝たふりしてたりとか。

以前はそれでも一緒に入ってたが…

ここの所、『ダメ』とか『無理』とか『イヤ』とか…

知花から、そういうワードが出て来ることが増えた気がする。


「……」

気になった俺が大部屋に行くと、そこは無人。

部屋にも…知花はいない。

広縁に行ってみると、そこで知花は…ボンヤリと外を眺めてた。

……そっとしておくか…。


本当なら抱きしめて、しばらくそうしていてやりたいが…

最近の知花の態度を思うと…俺のそれに効力があるとは思えなかった。

気にはなったものの…俺は知花を残して事務所に向かった。

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