狂っているのは私か?時代か?

わたしは誰ですか。episode3から始まる回顧録。

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episode3-3 サイコパスとの出会い 前夜

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テーマ:小説 > 男女関係

2017/10/05 08:38:25

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『は…あぁ…』

気持ちよくもないのに
大袈裟になりすぎない程度に
吐息を吐く。

はなから大声であんあん叫ぶ女に男は興醒めする。
少しずつボリュームをあげていかなければならない。

わたしの上にうつ伏せて腰を振る男の顔の横から見あげるラブホテルの高級にみせかけた安っぽい内装がわたしに似てるなとおもう。

高級ぶってるけど中身はからっぽなんだ。

でも、それでいい。
中身なんてあってもなくても今の私には関係ない。

その当時のわたしは6年間付き合って結婚を考えていた男と別れたばかりだった。

あの6年間はなんだったんだろう。
青春も処女も、時間も、全てを捧げたのに、あっけなく終わった恋愛。

許し続けた果てにわたしは許されなかった。
許されなかったことが許せずに
その6年ごと捨てた。

捨てることはあんなにも簡単。
でも、捨てたものに関する記憶は一緒には捨てられない。

彼氏持ちの自分を捨てただけ。

そんな時に出会った仕事が水商売だった。
何かをお金で埋めるため、空白を何かで塗りつぶすために毎日働いた。

でも、それは空白をまた空白色のペンキで塗るだけの虚無な作業だった。

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