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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/06 21:29:29

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「志麻さん、ごめんなさい。迷惑かけて…」

母さんが志麻に頭を下げてるのを見て、俺も一応…そうする。

「助かった。サンキュ。」

「いえ…無事で良かったです。」

俺と母さんがそう言ってる後ろで…

「後はうちの問題だ。見付けてくれた事には感謝するが、帰ってくれ。」

親父の冷たい声。

やれやれ…って母さんと首をすくめた。


「…約束してたんじゃないの?ずっと待っててくれたのよ?」

門から玄関まで歩きながら、母さんが小声で言う。

「…ちょっと…仕事で嫌な事があって…」

咲華は親父に叩かれた頬を触りながら、つぶやいた。

…そうだよな…

嫌な事なんて、普通にあるよな。

好きな事を仕事にしてる俺にだって、嫌な事はある。

親父にだって、解っていいはずなのに。


「そっか。咲華、頑張ってるものね。嫌な事だってあるよね。」

「……」

「でも、連絡はしなくちゃ。母さん、息をしてる気がしなかった。」

「……ごめん。」

母さんと咲華は…似てる。

二人を見てると、自然と力が抜ける俺がいる。

たぶん、親父も同じはずなのに…


「どういうつもりだ?あ?」

大部屋に入ってすぐ、バトルは始まった。

「あたし、もう28なのよ?」

「それがなんだ。」

「門限とか、いい加減やめて。」

「門限に対する反発なのか?」

「働いてるのよ?付き合いもあるの。」

「こんなに遅くまで仕事の付き合いをしなくちゃならない会社じゃないだろ。」

もはや…俺と華月は、呆れて物も言えない。

親父は、咲華が目に見える場所にいないと気が済まねーだけだよな…

母さんだけがオロオロしてるその場で、咲華が…

「父さん嫌い。」

キッと親父を見据えて、早口で言い放った。

「……(抜け殻)」

その言葉がどんな刃物よりもスッパリと切れ味がいい事を、俺達は知っている。

特に咲華に言われちゃあ…親父のダメージもハンパない。

「……千里、本心じゃないから。咲華、どうして…一言謝れないの?」

母さんがそう言って咲華と親父をなだめるが。

「おやすみ。」

咲華は親父が抜け殻になってる間に、大部屋を出て行った。


「…ただい……って…何かあった?咲華、こえー顔してたけど…」

咲華と入れ違いで、聖が大部屋に入って来た。

「…おかえり。」

俺と華月は聖の腕を掴むと。

「部屋で飲もうぜ。」

冷蔵庫からビールを取り出して、華月の部屋に入った。

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