ブログランキング7

いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 2948
  • 読者 704
  • 昨日のアクセス数 32222

テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/06 13:20:49

  • 84
  • 1

ああ…やだ。

本当…あたしってバカ…。

「何か飲むか?って…さっき飲んでたか。」

あー…そんな所から見てたの?


千里とランチをして…高階宝石に行って…

一緒にショーケースを眺めて…

すごく…楽しかったし、幸せだった。

だけど、千里が仕事に行くと思うと…一人で帰るのが嫌で、あたしは里中さんの仕事場に行った。

作業してると、頭の中がクリアになっていいと思ったから。


今日はスタッフ全員がスタジオのアンプの点検で出払ってて。

里中さんと話してると…何となく…涙が出てしまった。

あたし自身…何でそうなったのか分かんない…


里中さんに準備室に連れて行かれて…そこで少し泣いて。

作業室に戻ると、里中さんはいなかった。

作業台の上にメモがあって、それに『俺もスタジオ行って来るから』と。

…迷惑かけちゃったな…と思って溜息をついてると…

通路の椅子に、光史がいる事に気が付いた。


で…

二人でSHE'S-HE'Sのルームに。


「だいたいおまえが悩むって言ったら神さんの事なんだろうけど…何かあったのか?」

光史は自分のお茶だけを入れて、椅子に座った。

あたしは光史の言葉を頭の中で繰り返して…

「…あたしが悩んでるのは…」

あたしが悩んでるのは…

千里の事じゃない。

…よね?

「ん?」

「…ううん…なんか…表現しにくいって言うか…」

両手で頭を抱えて、はー…って大きく溜息をつく。

もう…

すごく幸せな気分だったのに…

どうしてあたし…こんな溜息ばっかり…


「聖子とか瞳さんには相談したのか?」

光史の言葉に首を横に振る。

こんな事…誰にも言えない。

だって…

どう言っていいか分からない。

あたしの中にある、何か…ドロドロした物…


「…ま、あの二人には相談しにくいよな。口止めしたにも関わらず、直接神さんにズケズケ言うって事あるし。」

光史はあたしが落ち込んだ顔をしてるのを見て、少し冗談ぽく…そう言ってくれた。

「でも、溜め込むなよ?おまえ、すぐ不調になるんだから。」

「…うん。」

「俺で良ければ聞くけど。」

「……」

その光史の言葉に…あたしは少し動かされたのかもしれない。

誰に打ち明けたらいいか分からなかった事。

近い人に言いたい。

だけど、近過ぎると千里に分かってしまうかもしれない。

光史なら…


「…上手く…言えないんだけど…」

「うん。別に綺麗に話さなくていいから、思ってる事言え。」

「…ありがと…」

それからあたしは…光史に話し始めた。

まとまりのつかないあたしの、ドロドロした気持ち。

光史は真面目にそれを聞いてくれて…


「…知花、俺…実は…」

「……」

そしてあたし達は…


秘密を持った。

同じテーマの記事

コメント1

しおりをはさむ

  1. カオリさん(47歳)ID:6610729・10/06

    何❓何❓何❓気になる。

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

10/19 編集部Pick up!!

  1. 付合い辞めたら悲劇のヒロイン化
  2. 不倫相手と関係切れていなかった
  3. 妊娠報告に「バカなの」と義両親

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3