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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/06 06:51:34

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「俺はライヴでもやりてーんだけどな。」

「ライヴ?反対されてるの?」

「いや…個人的にしてーなーって思ってるだけで、まだ打診してない。」

ライヴもツアーも、F'sとしてはまだ経験してない映。

恐らくDEEBEEの時とは全く違うパフォーマンスになるはずだから…早く慣れさせたい気持ちも強い。

テレビ出演の話もないしな…


ビートランドのアーティストには、基本マネージャーはついていない。

高原さんがこまめにスケジュール管理をして、各アーティストに『後は自己責任』と任せるからだ。

反対に、俳優やモデルにはマネージャーが付いている。

アメリカ事務所では、沙都にマネージャーが付いて以来、数人のソロアーティストがマネージャーを付けたと聞いた。

…まあ、人それぞれだ。

沙都みたいに音楽にのめり込みやすい奴には、身の回りの事を気にかけてくれる人物が要る。


「いつまでも高原さんに任せっぱなのもいけないよな…テレビ出演や他のマネージメントも、全部やってくれてたし。」

「……」

「思い切って、全アーティストにマネージャーつけたらどうかって相談してみるかな。」

俺は淡々とそう言いながら食べ進めたが…

知花はさっきから手にしたスプーンが止まってる。

「…どうした?」

首を傾げて問いかけると。

「…まだ、お父さんって呼ばないのかなって…」

知花は小さく苦笑いしながら言った。

「あー…」

俺は髪の毛をかきあげて。

「どうも敷居が高いんだよなー。アズなんか、とっくの昔にそう呼んでいい立場になってんのに、いまだに『高原さん』って呼んでるしな。」

首をすくめた。

あの大物を『父』と呼べるのは光栄だが…

なかなかそれには勇気がいる。


知花は、仕事中は『高原さん』でプライベートだと『お父さん』と使い分けてる。

そういう所は器用だなと感心するんだが。


「そう言えば、治ったのか?」

この葉っぱは好きじゃねーなーなんて思いながら、口にする。

にがっ。

もしかして飾りだったか?

「……」

無言の知花を見ると、なぜか…少し驚いた顔。

「どうした?」

「…治った…って?」

「五月病って言ってただろ?」

「……あー……うん…」

「……」

それから、お互い無言になった。

これは…まだ五月病だな。

そういう時って、無理にやる気がないのを奮い立たせるより、のんびり構えてた方がいいんだっけな…

買い物ぐらい一緒に行って、少し元気になればいいんだが…

スーパーみたいな、めったに一緒に行かない場所への買い物は、俺が知花に釘付けになるからな…

普段行くような所…

あ。

あそこなら…

もうすぐ結婚式記念日(俺の誕生日)だし、何か…。

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