俺のものにしたい version B

恋ってステキ♡フィクションラブストーリー

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/04 02:05:52

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ユカは、ショウヘイの乗る新幹線が
走り去ってゆくのを、手を振り続けながら
見えなくなるまで見届けた。


「行っちゃった…。」


つい数分前まで隣にいた彼の姿が
遠く遠く、離れてゆく。


ユカはしばらくその場から動けず
立ち尽くした。


その瞳からは涙がツー…と静かに
滴り落ちていた。


「………………。」


…ショウヘイくんも

私を空港で見送る時

同じ気持ちだったのかな…。




寂しさを押し殺して、気丈に振る舞うと
いうのは決して容易いことではない。


「ショウヘイくん…ごめんね…。」


彼がどんな気持ちで自分を送り出して
くれたのか、想像したら胸が張り裂け
そうになった。








自宅のあるシェアハウスに帰り
自分の部屋に入ると、ソファに
ポフッと腰かけた。


「ここに…ショウヘイくんが来て
くれたんだもんね…。

夢みたいだったなぁ…。」


クッションを抱えて、彼が座っていた
場所にコロンと寝転んだ。


「ショウヘイくん…。」


ここまでくると、一緒に暮らしていた
あの日々さえも夢だったような気が
してくる。


「さっきまで一緒にいたのにな…」


…ダメ。もう逢いたくなっちゃった…。

ショウヘイくん…逢いたいよ…。

ずっとそばにいたいよ…。



クッションを彼に見立てて、
ギューーーッと思い切り強く抱きしめる


すると、


「……………!」


ふとあることを思い出した。


起き上がったユカは


彼から貰った箱を開けた。


中からハートのマグカップを
取り出し、温かいほうじ茶を注いだ。


ショウヘイと一緒にいた証を実感
すると、心がほんのり温まった。


ほうじ茶を飲みながら、数時間前に
イルミネーションパークで撮った
携帯電話の写真を眺めた。


「マグカップのおかげで、元気に
なれたよ。

ありがとう、ショウヘイくん♡

……あ。そうだ。」


携帯の写真に語りかけるだけじゃなく
彼に直接感謝の気持ちを伝えようと、
ひとり言とまったく同じ台詞を
メッセージで送ることにした。


すると、すぐに返信が返って来た。


【楽しい4日間だった。
こちらこそ、ありがとう。

また近いうちに逢おうな。

寂しくなったらいつでも連絡して。】


「ん〜もう!そんなこと言われたら
すぐにでも電話したくなっちゃうよ!」


心臓がドキドキ高鳴ってきた。


彼への【大好き♡】の気持ちが
どんどんどんどん大きくなってゆく。


次は自分が彼に何かプレゼントを
用意したい。
そう思ったら、違う意味で仕事への
意欲が湧いてきた。


「お仕事一生懸命頑張って、いっぱい
いっぱい貯金しよう!

それで、ショウヘイくんが欲しいもの
プレゼントするんだ!」





ーーー




一方その頃、
新幹線の中のショウヘイは…


未来野で貰ってきたフリーペーパーの
求人情報誌を真剣な表情で読んでいた。

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