ジャスミンさんのブログ

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因果応報・3

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テーマ:小説 > ホラー

2017/10/02 23:13:26

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自分の腕を咄嗟に見ると、痣なんてものはない。
だがしかし、もう一度、鏡を見るとそこには確かに痣のある自分がいた。
 ここは、この場所は『あの子』の痣があった場所だ。
私は頭を振って、もう一度確認のため腕を見た。
私の体にはそんなものはない。
けれど、鏡の中の私には、あの醜い痣がべったりと張り付いていたのだ。
「どうしたの?顔色が悪いけど?」
「やっぱり、ショックだったんですよね」
2人が声を掛けてきた。
「え?ええ、そうね。今日は気分が悪いから、また来ます」
私は急いで家に帰ることにした。
来た時と同じ道を通ったのに、あの占い師はもういなかった。
そして、私は帰宅して自分の部屋の姿見の前に立った。
鏡の前に立つと、腕には醜い痣がある。
なぜ?どうして?
私は着ていた服をめくり上げた。
瞬間、目を疑った。
私の自慢の美しい白い肌に、醜い、汚らしい痣がいたるところにあったのだ!
「なんなの、なによ、これ?!」
だが、自分の体には何もない。
私はどうかしてしまったのだろうか?
幻覚よ、幻覚・・・。
疲れているのだ。少し眠った方がいいのかもしれない。
私はベッドにダイブして目を閉じた。
だが、眠れない。コチコチという時計な音が耳障りだ。
眠れなくて、寝返りを打った。

・・・そして、なんとなく目を開けると。

もの凄い形相で私を睨みつけている『あの子』と目が合った!!!!!


叫び声をあげて私はベッドから飛び起きた。

「夢・・・?」
どこからが?
私はもう一度、鏡の前に立った。
そこには、やはり痣のある私がいた・・・。
なんで、なんで?
ううん、でも、大丈夫よ。実際の私にはそんなものはないのだから。
そう自分に言い聞かせたが、鏡の中の私には痣がずっとあった。
その日から私は鏡をあまり見なくなった。どこへ行っても『あの子』の痣が私の体にある。
こんなこと誰にも話せない。頭がおかしいと思われてしまう。

なぜ、私がこんな目に・・・・・?
ずっと、そう思って毎日を過ごしていた。

でも、ある日それが消えた。
『あの子』が死んでからずっと後だったわ。
長年付き合ってきた彼の子を妊娠した時から鏡の中の私の痣が無くなったのだ。
きっと、私のお腹の中の子が特別な力でも持っているのだろう。
だって、この私の子ですもの。
子どもが出来たから、彼は結婚しようと言ってくれた。
ああ、やっぱり私は幸せになるために生まれてきたのね。
そう思って、お腹の中の子と対面する日を指折り数えて待っていた。

だがしかし。

それが叶った瞬間、私は悲鳴をあげた。
生まれてきた赤ん坊には、あの忌々しい痣が体中や顔にまであったのだ。


子どもが生まれたのは『あの子』が死んだ日。

なぜか思い出すのは、占い師のあの言葉。


「・・・因果応報・・・。報いは必ず訪れるぞ」





<終>

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