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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/04 22:43:45

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「あーっ!!もう可愛いーっ!!」

「……」

簡単にシャワーを済ませて大部屋に行くと…もぬけの殻。

あ、人数多いから和室か…って事で中の間に行くと…紅美が…

「どうしよ、母さん。あたし、この子欲しい…」

紅美が…『リズ』を抱っこして…満面の笑み。

その隣で、麗姉までもがデレデレになっている。

「ほんと…お人形さんみたい。紅美、あんた外人と結婚したら?」

えっ。

「はっ。麗、何言ってんだ。」

陸兄の反応は…結構本気のそれだった。

「外人と業界人はダメだな。」

「……」

陸兄の言葉に、沙都と曽根と海と咲華が…一斉に目を細めた。

細めるな。

バレるじゃねーか。

「ふっ。陸も紅美の相手を殴るタイプだな。」

じーさんと広縁に座ってる親父が、振り返って言うと。

「…相手次第っすよ…」

陸兄は少し拗ねた風に応えた。

…相手次第。

それは…どんな…?

「わー、興味ある。紅美ちゃんの相手、どんな人ならいいの?」

まるで俺の心が読めたかのように…咲華がお茶を配りながら言った。

「…身長が高くて顔も良くて…」

「陸さん、それって女の子が言う好みのタイプじゃない?」

ばーちゃんにまで突っ込まれてる陸兄は。

「それは、孫の容姿のため。」

真顔で答えた。

…孫の容姿…

「運動神経も良くて、頭も良くて、車の運転も上手くて、好き嫌いもなく、年収が俺よりいい男なら殴らない。」

「……」

和室が静まり返った。

みんなが目を細めて苦笑いだ。

そんな中…

「…頭の良さ以外なら、僕クリア出来たかもだなあ…年収は数年後には必ずって事で。」

沙都が顎に指を立てて、天井を見ながら言った。

なっ…!!

何を!?

「…言い忘れた。年下はダメだ。」

「あっ、何だか偏見~。ちぇっ。僕離脱かあ。」

海と咲華が眉間にしわを寄せて、俺と沙都を見比べる。

…俺を見るな。俺を。


沙都め…

紅美の事、諦めてねーのか?


「まっ。ぱっぷーぅ。」

「あはは!!リズちゃん、お喋り上手だ~!!」

リズが何か喋って、紅美は…すげー…いい笑顔…

あー…写真撮りてー…

その顔欲しいぜ…


超笑顔の紅美と麗姉の隣で、陸兄は仏頂面。

そうこうしてる間に全員揃って…交代でリズの面倒を見ながらの朝飯となった。

…不思議と、リズは誰の手に渡っても笑顔で。

みんなも…自然と笑顔になった。

さっきまで仏頂面だった陸兄も、だ。

「うぷー。」

「……」

俺の番が回って来て。

真っ向から顔を見るように抱き上げると…

「……」

「……」

「まっ!!んまっ!!きゃーっ!!」

「うおっ…」

リズは大はしゃぎで、俺に抱きつく形になった。

「あーっ!!いいなあノン君!!」

「なんでお兄ちゃんにー!?」

一斉に、ブーイングが起きたが…

「し…知るかっ…」

「んまっ。まっ。」

腕の中のリズは…笑顔で俺を見上げる。

…ふ…ふむ…

か…可愛いじゃねーか…

「咲華だと思ってるんじゃないかな。」

海がそう言って。

「あたし、あんなに目付き悪いの…ショック…」

咲華はさりげなく俺の悪口を言ってうなだれた。

おい。

片割れ。

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