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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/03 23:39:45

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「ただいまー!!キリ!!会いたかったぜー!!」

俺と紅美が空港で出迎えると、曽根が両手を広げて走ってやって来た。

「暑い!!抱きつくな!!」

曽根を蹴飛ばす俺の隣で…

「ただいま、紅美ちゃん。元気そうだね。」

沙都が…紅美に抱きついた。


ベリッ。


沙都と紅美を引き剥がすようにすると。

「やだなあ。ただのハグなのに。男のジェラシーはみっともないよ?」

沙都は笑顔でそう言って。

「迎えに来てくれてありがとう、ノン君。」

俺にもハグをした。


「海は元気か?」

後部座席に乗った沙都と曽根に問いかけると。

「ああ、もうそりゃあ絶好調。」

曽根が…大袈裟に身体を揺らせて言った。

「絶好調?」

「あ…えっと、ノン君、紅美ちゃん、DANGERはどう?」

沙都が身を乗り出す。

「新曲を合わせてるとこ。もう、ノン君が厳しくて厳しくて…」

紅美が泣き真似をして言うと。

「ははっ。ノン君のスパルタ、懐かしいな~。」

沙都は笑いながら定位置に戻った。


四人で色んな話をしながら家に戻ると…

「あー、おかえりー。」

紅美の母である麗姉が出迎えてくれた…のは…いいけど…

「…これは?」

中の間からこっちが、宴会場と化してる。

て言うか…

「早乙女さん?」

親父と陸兄と、すでに酔っ払ってる風な早乙女さん…

「おかえり、沙都ちゃん。曽根君もお疲れ様。もうすぐ沙都ちゃんのお父さんも来るわよ。」

母さんが出て来て言うと。

「ただいま~…って、父さん来るの?僕、帰るの言ってないんだけど…」

沙都は目を細めて困った顔をした。

親不孝者め。

「…なんでこんなに?」

大部屋で母さんに問いかけると。

「千里が呼べって。」

「……」

親父…

大方、咲華が帰って来た時に、どんな顔していいか分かんねーから、人を増やしてごまかそうとしてるんじゃねーか?

何、咲華にびびってんだよ。


「て事は、まだ誰か来るんだ?」

俺の問いかけに、母さんは一度廊下に出て中の間を覗いて。

「聖子と瞳さんとアズさんと…父さんと母さんと…」

指折り数えてたけど。

「何人来るか分かんなくなっちゃった。でも楽しいから何人でもいいわ。」

パッと両手を開いて笑顔になった。

「……」


華月から聞いた。

母さんが親父に『もし別れたいって言ったらどうする?』って言った…と。

あまりにも有り得ない出来事に動揺した華月が、スタジオ入りしてる俺の所に来て。

「大事件…」

暗い顔をして言った。

まあ…母さんもストレス溜まるよな…

以前、母さんが運転免許を取る。って自動車学校に通い始めたのは…父さんへのささやかな反抗からだった気がする。

麗姉とは買い物に行くのに、母さんとは行かない親父。

…何同じ事繰り返してんだよ…って、俺は少し呆れ気味だ。

母さんも親父を試す感じで言ったんだろうけど…

それでも『別れる』なんてワードが出ると、心中穏やかじゃない。

親父、母さんの事愛して止まないけど、一方的過ぎんだよなー…

…俺はちゃんと、紅美の言葉も意見も思いも聞き入れるぞ…。


「華音、飲め。」

酔っ払った親父に絡まれる。


気を紛らわせようとしてるのは…

「あはは。麗ってば。やっぱり食いしん坊だ。」

親父だけじゃない気がするけど…。

って。

母さんを見て思った。

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