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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/03 22:30:46

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「え?沙都も曽根さんも桐生院に泊まるの?」

紅美が丸い目をして言った。

「ああ。」

「何で?帰国したら、まず実家でしょ。」

「それが、豪邸に泊まって日本に馴染みたいとか…わけ分かんねー事言いやがった。」

「…沙都も?」

「ああ。」

「…変なの。」

紅美は首をすくめながら、ミックスジュースをストローで混ぜて飲んだ。

少し遅い朝飯。

あー…紅美とこのままのんびりして、もう一泊してーなー…

って、そうもいかないか。


「でもまあ…外野が居た方が、咲華が帰った時にワンクッションあっていいのかなーってさ。」

「あー…なるほど。咲華ちゃんは何時に帰るの?」

「それが迎えは要らないからって、時間言わねーんだよ。」

「ふうん。」

今日は…沙都と曽根もだが…

咲華も帰って来る。

志麻と別れて傷心旅行に出て一ヶ月。

ほんっっっとに、誰とも連絡を取らなかった。

あいつ…マジで冷たい奴だ。

連絡取らないとか言いながら、こっそり俺か華月にぐらいは連絡すると思ってたのに。

こっちは心配してたのに。

一ヶ月経った日の連絡も、一括送信だったし。

普通は一括送信でも構わねーのかもしんねーけど…

事が事だけに、ちゃんと個別にしろよって思う。

親父もへこんでたが、俺も軽くへこんだ。

…まあ、これ以上言ったら、シスコンと思われかねないから言わねーけど。


それにしても…

昨夜は最高だったな。

取材上がりの紅美と、飯食って飲んで…一緒にシャワーして…からの…

かなり燃えた。


「いいなあ。沙都も曽根さんも泊まるんなら、あたしも泊まりたい。」

唇を尖らせる紅美。

そんな唇をすんなよ。

キスしたくなんだろーが。

俺は頬杖をついて、それを眺める。

「聞いてる?」

「聞いてる。泊まれよ。ばーちゃん達も来るし。」

「えっ!?ほんと!?絶対泊まりたーい!!」

紅美はそう言うと、スマホを手にして。

「あ、母さん?今夜桐生院に泊まっていい?」

麗姉に電話をし始めた。

「うん。咲華ちゃん帰って来るから、ばーちゃん達も来るんだって。」

そうなると、たぶん麗姉も来るだろーな。

麗姉、ばーちゃん大好きだし。

となると…陸兄も…来るかもだな…

「うん。分かった。うん。じゃあねー。」

紅美がウキウキしたような顔で電話を切った。

「いいって。ねえ、知花姉に電話してよ。あたし泊まるって。あと、母さんと父さんもご飯は食べに行くかも。」

「だよな。」


それから空港に移動する間に、母さんに電話をした。

紅美も泊まっていいか。

麗姉と陸兄も飯に来るかも。

それだけを伝えたが…

『あら。紅美と一緒なの?』

普段ふわっとしてるのに…勘のいい母さんにそう言われると。

「…ああ。沙都を迎えに行くって言ったら、来たいって言うから合流した。」

少し…声のトーンが変わった気がした。

意識するな…意識するな…


俺としては…

さっさと公表して、さっさと結婚にこぎつけたい所なんだが…

俺達は戸籍上イトコだし、ここ最近の陸兄の紅美可愛がり…

一筋縄じゃいかねー気がする。

うちは…母さんがやたらと『孫が欲しい』って触れ回ってて。

さすがに咲華と華月にはプレッシャーになっちゃいけないとでも思ってるのか、二人には言わない。

俺に言う。

『彼女いないの?』

『結婚願望ないの?』

『赤ちゃんて可愛いわよ?』

…あからさまだぜ…


『ふふっ。今夜は賑やかね。楽しみだわ。』

「帰ったら料理手伝う。」

『ありがと。気を付けて帰ってね。』

「ああ。じゃ。」


紅美に指でOKサインを出す。

「やった♪」

沙都と曽根が帰って来たら…

とりあえず、目の前でイチャついてやる。

特に沙都に。

紅美はもう、俺のもんだぜ。

見せ付けてやる!!

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