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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/03 21:29:22

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仕方なく、トボトボと歩いて表通りまで出た。

だけど買い物の気分でもないし…何より、父さんの事も母さんの事も気になる。

堂々と帰ったら母さんに心配かけるし…裏口からこっそり帰ろう…


ケーキ屋さんでシュークリームとクッキーを買って、重い足取りで家に帰る。

裏口からこっそり家に入ろうとすると…

「……」

裏口に、父さんの靴。

あたしは部屋にシュークリームとクッキーを置いて、忍び足で大部屋に向かった。

すると…

「…グサグサ来た。」

父さんの声。

「まさか華月にあんな事言われるとは…」

「あたしが華月の前で拗ねたのがけなかったわね。ごめんなさい。」

どうやら父さんは…あたしに言われた事を母さんに話して慰めてもらってるらしい。

大部屋を覗くと…父さんは母さんの膝枕。

…もう。

甘えん坊なんだから…。


「…ねえ、千里。」

「ん?」

「もし…あたしが別れたいって言ったら…どうする?」

えっ!?

あたし、心の中で跳びあがるほど驚いた。

両手で口を押えて、その場にうずくまる。

案の定…父さんも驚いて起き上がって。

「おまえ…別れたいのか?」

真顔で母さんに問い詰めてる。

「…もしって言ったじゃない。」

「もしなんかあるか。」

「……」

「どうしてそんな事言う。」

「…何でもないの。聞いてみただけ。」

「それを聞きたくなった理由を言え。」

「……」

母さんの溜息が聞こえた。

あたしはドキドキする胸を押さえて…次の言葉を待った。

「…理由…なんだろ。よく分かんない。」

「分からない?」

「分かんない…ほんと…」

「……」

母さん…どうしたんだろ…

やっぱり父さんのワンマンぶりがいけないんじゃ…

「…知花…」

父さんが母さんを抱きしめる。

優しく抱きしめて…それからギュッとして…

「俺にはおまえしかいねーんだよ…」

泣きそうな声で言った。


…お姉ちゃんの帰国前に…

何だか…胸がざわついちゃう…。

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