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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/03 20:25:11

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沙都ちゃんの歌ってくれた『Be Happy』は、手拍子の似合う明るい歌なのに…

涙が出た。

「咲華、泣き過ぎ。」

海さんがそう言って、ハンカチを当ててくれるんだけど…

「だって…すごく…いい歌…」

感激して、涙が止まらない。

「そうだな。お互いの名前まで入れてくれてた。」

「ほんと…すごく嬉しい…」

そこに咲いてた花は…あたし。

そして、そこに広がる大きな海は…海さん。

それだけでも感動してたのに…

迷う事があっても、信じる事をやめないで。

あのフレーズに…あたしの涙腺が崩壊した。

しーくんの時に出来なかった事…

あたし、絶対海さんの事…何があっても信じてる…。


「そんなに泣いてくれるなんて、嬉しいけど…花嫁には笑顔がいいよ。」

沙都ちゃんが申し訳なさそうにそう言って。

「リズちゃん、ママを笑わせてあげてよ。」

あたしの手からリズちゃんを抱っこすると。

「いないいない、ば~って、してあげて。」

「ば~っ。」

「…ふふっ…もう…何、このコンビネーション…」

二人で…あたしを笑わせてくれた。


「それにしても…君、歌上手いなあ。シンガーになれるんじゃ?」

サムがそう言って、曽根君が首をすくめる。

「ワールドツアーに出て、出す曲全てがヒットチャートに上がってんのに…まだまだだなー。」

マネージャーである曽根君が沙都ちゃんの背中をポンポンとして言うと。

「えっ!?あなた有名なの!?」

「ワールドツアー!?そんなシンガーに…悪かったなあ!!」

「名前もう一度聞いていい!?」

みんな、それぞれ沙都ちゃんにそう言って詰め寄って。

「…サト・アサギリです。」

沙都ちゃんがゆっくり、聞き取りやすいように自己紹介すると…

「えー!?もしかして…サティ!?」

「雑誌で見るより子供!!」

「ほんと!!」

「……」

みんなの『子供』意見に、沙都ちゃんは目を細めて。

『気にしてるのに…』と小さくつぶやいて、うなだれた。

うーん…

確かに沙都ちゃん…22歳でも…年相応には思えない…

可愛いんだよね…。


「二階堂のジェットでお帰りくださいと言っているのに、ボスはどうしても一般の飛行機でと。」

いい気分で飲み過ぎたのか…

富樫さんが、饒舌になり始めた。

「ガシがニカの悪口言ってる。」

「これが悪口なら、曽根さん毎日大悪口だ。」

「トシ、毎日どんな事話してんだ?」

ふふっ…楽しい。

「仕事で帰るんじゃないから、別にジェットじゃなくていい。」

海さんらしいなあ。

「曽根さん達は、いつ日本へ?」

「あー、俺らはニカより少し早い便。」

「え?同じ便じゃないの?」

あたしが身体を乗り出して問いかけると。

「…ずっとイチャイチャされるの分かってんのに、一緒に乗る気になんかなんねーよなあ、沙都君。」

曽根君は…ニヤニヤしながら言った。

ずっとイチャイチャなんて…

「……」

隣にいる海さんを見ると。

「ん?」

首を傾げて…優しい笑顔。

…ああ…この笑顔大好き…

うん…イチャイチャしちゃうかも…

それをいちいち言われるなら、別便で良かった。


それから、みんなで記念写真を撮った。

ほどよく酔っ払った皆さんは、すごく楽しんでくれたみたいで…

あたしもこんなサプライズ、胸がいっぱいで…

「…うん。頑張る。」

あたしが両手を握りしめて、一人で決意表明をしてると。

「一人で頑張らなくていいぞ?」

海さんが…そう言ってあたしの頬にキスをして。

「あーもー二人とも帰れよー。」

曽根君に、しっしってやられてしまった。

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