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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/03 18:34:40

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「邪魔者が入るわ。」

マリア様がそう言って…あたしと海さんは、ポカンと口を開けてしまった。

邪魔者……?

「えー?邪魔者って男?女?」

あたし達の後から、野次馬的な感じで身を乗り出したのは、曽根君だった。

「曽根さん…遠慮ないなあ…もう…」

沙都ちゃんがビールを片手に首をすくめる。

「まさか…志麻の事では…」

富樫さんが小声のつもりで言ったのかもだけど、あたしと海さんに見つめられてる事に気付いて。

「はっ…すっすみません!!」

慌てて頭を下げた。

「あたしは何となく…父さんかと思っちゃったけど…」

あたしが声を潜めて言うと…

「あなた、女性関係は大丈夫なの?」

マリア様は…海さんを指差して言った。

「えっ?」

海さんだけじゃない…

沙都ちゃんも曽根君も、富樫さんも…あたしも…同時に驚きの声を上げた。

「あ…あるわけがない。」

「ニカが動揺してる…」

「トシ。」


海さんに…女の影…?

それって…許嫁だった朝子ちゃん…は、もう結婚してるし…

…紅美ちゃんは…華音と付き合ってるし…

それ以外に?

「咲華。」

「えっ?」

「思い当たる事なんてないから、考えるな。」

「……」

あたし、そんなに顔に出てたのかな。

考え込んでたのがバレて、ちょっと恥ずかしくなった。


「とにかく…邪魔者に気を付けて。それを乗り越えられなければ、あなた達に明るい未来はないわ。」

マリア様の言葉にあたしが青くなってしまってると…

「…咲華とリズと幸せな家庭を築けたのは、あなたの助言のおかげかもしれない。それは感謝します。だが…幸せな人を不安にさせるような助言は要らない。」

海さんが、マリア様に…言った。

「私は感じたままを正直に…」

「人の脳は、気にかかる事をずっと考えていると、思い込みでそう動いてしまう事だってある。不安を勝手に大きくして不幸になるのは本人の豊かな想像力のせいかもしれないが、わざわざ種をまく事もないでしょう。」

「……」

「邪魔者が入っても、乗り越えてみせますよ。邪魔者だけじゃない。どんな困難があっても、越えてみせます。」

そう言ってる海さんの周りに、みんなが集まり始めて…

富樫さんが拍手をすると、みんなもそれにつられたように…手を叩いた。

「どうか、みんなをハッピーにする助言をお願いします。」

海さんがそうマリア様に言うと。

「…そうね…あなたの言う通り。私自身、幸せを見落としていたのかも。」

マリア様は首にかけていた、たくさんのペンダントを重そうに持ち上げて外すと。

「今夜はもう休業。みんなで祝いましょう。」

立ち上がってカウンターに向かった。


「…結局邪魔者って誰だよー…」

曽根君がブツブツ言いながら沙都ちゃんにもたれ掛る。

「もう、曽根さんてば…海君が関係ないって言ったばっかなのに。」

「俺は知りたいのにー。」

「そんなのいないってば。」


気にならないと言えばうそになる。

だけど…あたしは信じる力を大事にしたい。

この事が小さなシミにならないよう…

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コメント1

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  1. マコトさん(29歳)ID:6609404・10/03

    誰ー!!!!

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