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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/03 15:50:26

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「…どうしてかな?サクちゃんがガシに抱きついてるけど。」

トシがそう言って、みんなが窓の外を見る。

そこには…富樫に抱きついて何かを言っている風な咲華。

そして…次の瞬間、富樫に深々と頭を下げて、それに恐縮した富樫がさらに頭を下げるという…

「ぷっ…コントみたい。」

沙都がそう言って笑った。


昨日…突然、沙都とトシから提案があった。

「二人が出会ったお店でパーティーしようよ。」

何の?と思ったら…

「結婚一ヶ月目!!」

「……」

ツアーから帰って、俺達の出会いを色々と聞きたがって、寝掘り葉掘り聞いて来た二人。

確かに、一ヶ月経つな…なんて思いはしたが、いちいちそんな事でお祝いなんて…と思ってたのに。

「バカだな、ニカ。結婚のキッカケがキッカケじゃないか。ここは、ちゃんと意思表示をするべきだ。」

意思表示?

確か俺は…毎日のように咲華の腰を抱き寄せてキスをして。

沙都とトシに『ごちそーさま』と言われてるはずだが。

「海君。サクちゃんはしーくんともあんな再会して、どこか帰国に対しても後ろ向きっぽいよ。ここはサプライズでもして盛り上げた方がいいんじゃない?」

沙都からもそう言われた。

…そう言われると、思い当たる節はいくつも。


そういうわけで、今日は『Lizzy』で…あの日一緒に盛り上がった面々を誘ってのパーティーとなった。

もちろん、俺と咲華がくっつけば上手くいくと占った『マリア様』も居る。

手紙は苦手だが、沙都とトシに促されて…書いた。

そして、手紙の最後に『読み終わったらLizzyに来て欲しい』と書いたが…咲華がなかなか来なくて。

「サクちゃん、荷造り本当にしてんのかな?」

先に来てたトシの言葉に、俺が迎えに行こうとしたら…

「お戻りになられなくなりそうなので、私が。」と、富樫が迎えに行ってくれた。

…図星だな。


志麻との再会で、泉の事も心配の種になった。

そして…なぜか咲華は家族…桐生院家の話になると…特に、お父さんの話になると無口になりがちだ。

色んな事がこのタイミングで起きてしまったから…気乗りしないのは仕方ないのかもしれないが…

咲華が家族と約束した『一ヶ月』が、まさに今日。

ちゃんと連絡したんだろうか…


「こんにちは…って…え?」

ドアを開けて入って来た咲華は、お店の中の面々に目を丸くした。

「海さん…お仕事遅くなるんじゃ?」

「もう、サクちゃん鈍いなあ。このための嘘って分かんない?」

沙都にからかわれた咲華は首をすくめて、珍しくトシの腕にいたリズを受け取ると。

「これは…?」

俺の隣に来て首を傾げた。

「咲華、指輪貸して。」

俺は咲華の左手を取ると、その薬指から指輪を抜き取った。

そして…

「同じように頼む。」

あの日…俺の指輪にだけ、文字を彫ってくれた彫り師に、それを渡した。

「あ。」

咲華は驚いた顔で彫り師を見る。

「どーも。本当に幸せになってて、俺までハッピーだぜ。」

「ほんっと!!あたしの幸せも絶対やって来るに違いないわ!!」

咲華を飲みに誘ったペギーという女性も加わって、店内はさらに賑やかになった。


「あーぱっ、ぱあっ。」

リズは風船に夢中。

そんなリズを見て…

「もう、本当に可愛い子。この子は、あなた達の愛を十分感じ取ってくれてますよ。」

例の…俺達の結婚を占ったというマリア様が言った。

…あまり占いとかお告げのような物は信用しないが…

「おかげさまで、幸せです。」

咲華の肩を抱き寄せて言ってみる。

するとマリア様はじっと俺達の顔を見て…

「…邪魔者が入るわ。」

こんなめでたいパーティーに、真顔で水を差した。

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コメント4

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  1. ミサトさん(101歳)ID:6609409・10/03

    ぱぱ?(笑)

  2. リオさん(42歳)ID:6609358・10/03

    誰にだろ…(*ToT)

  3. マリアンさん(50歳)ID:6609353・10/03

    え?曽根っち以外に???

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