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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/02 23:44:10

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「…俺の女って…泉が?」

薫平は、志麻とお嬢さんを交互に見て。

「泉…志麻さんと…?」

前髪をかきあげながら…呆然とした。

その額に見える、銃創…

ああ…本当に薫平だ。

そう思った。


「…そうだよ。だから、こういうのは…困る。」

お嬢さんが伏し目がちにそう言われて…それを見た私は、さらに胸が痛んだ。

…お嬢さん。

本当は、今も薫平を好きなのでは?

「……」

薫平はしばらく何かを考えている風だったが、やがて…

「…志麻さん。」

志麻に面と向かうと。

「咲華さんと別れたんだ?」

強い目をして問いかけた。

薫平。

いきなり…その話題か!?

「…ああ。」

「で、すぐ泉と?」

「ああ。」

「もう咲華さんに未練ないの。」

「……」

そこは…志麻も嘘をつけなかったのか、無言になった。

すると…

「いい加減にして。」

お嬢さんが、薫平と志麻の間に立った。

「…あたし、もう…ふらふらしたくないの。」

「……」

「落ち着いて…仕事に集中したいの。志麻とは…そういう点では絶対上手くいくって思…えっ?」

お嬢さんが話してる最中。

突然…薫平がお嬢さんの手を取って走り出した。

「ちょ…ちょっと!!薫平!!」

「薫平!!」

「……」

追おうとする私とは裏腹に…

志麻は立ちすくんでいた。

「志麻!!どうして追わない!?」

振り返って問いかけると。

「…ちゃんとした別れをするなら、二人きりで話した方がいいと思います。」

「……」

「変に想いが残るより…残酷でも終われる方がいいのかもしれません。」

志麻は…

もがいているのだな…と思った。

ボスへの腹いせで、お嬢さんと付き合うのでは…などと思ってしまった私は、なんて醜いのだろう。


「お嬢さんを愛してしまったと言っていたが…まだ気持ちは言葉ほど達していないのでは?」

志麻の前に立って問いかけると。

「…正直…そうですね。でも、お嬢さんも…私の事など愛していません。」

志麻は伏し目がちに答えた。

「それでも…私と向き合おうとして下さるひたむきさに、甘えたいと思ってしまう自分が居ます。」

「……」

「駄目な男ですね…私は…」

私は志麻の肩をポンポンとして。

「お嬢さんとなら…いつかきっと、心から笑える日が来るさ…」

心から…二人の幸せを願って、そう口にした。

胸の痛みは消えないが…

こんなに苦しんでいる二人…いや、薫平を入れると三人を。

いつか…

いつか、みんなが笑える日が来る事を…

私は、ただ祈るしかない。

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コメント2

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  1. マコトさん(29歳)ID:6609200・10/03

    ガシー!!!自分の幸せも考えてええんやでー

  2. ナナセさん(102歳)ID:6609125・10/02

    富樫の好感度がずっと急上昇中

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