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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/02 17:22:14

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志麻に閉じ込められて。

そして、そこから出て富樫と自宅にたどり着いた時。

志麻は…俺達の死角にいた。

咲華を連れて。


リビングには、トシと泉がいて。

雰囲気は…最悪じゃなかった。


泉がそこにいてくれた事に安心した。

そして…トシにも。

トシがまだ家に居る事は分かっていたが、トシにはあえて連絡をしなかった。

志麻が俺達を閉じ込めて咲華の所へ行った…なんて知ったら、トシは大騒ぎをするに決まってる。

それより、何も知らずにいつものトシで居てくれる方が正解だ。


咲華の名前を呼んだ時…

咲華は俺の所に来てくれるのだろうか…と、少し怖くなった。

志麻に会って…気持ちは揺らがなかっただろうか…などと…

…バカだな…俺は。

咲華は、俺を愛していると言ってくれた。

来週には…一緒に帰国する。


だが。

志麻が…泉と付き合いたいと申し出た。

愛してしまった…と。

泉も泉で…

志麻を好きになった…と。


…本当か?

芝居で志麻の事を好きと言ったんじゃないのか?

そして志麻も…

なぜ泉と?

やけに挑戦的な目で見られた気がする。

俺が咲華と結婚した腹いせに、泉と…って、俺がそう思っても仕方ない状況だ。


富樫と志麻と泉とで本部に戻って、データ室の扉を志麻に直させた。

始終申し訳なさそうにはしていたが…だんだん力のある顔付きに戻って来たようにも思う。

…泉への気持ちは…本当なのだろうか…

そして、泉も…本当に志麻の事を?


「泉。」

泉が一人になったのを見計らって、声をかける。

「え?」

「…本当に、志麻を…?」

「ああ…うん。」

泉は少し照れくさそうに前髪をかきあげると。

「実はさー…ドイツでも二人で部屋に入り浸ったりしちゃってさ…」

俺を上目使いに見て言った。

「最初はあたしの愚痴をずっと聞いてくれてたんだけど、咲華さんとの事…少し話してくれたり…なんか、もどかしくてイライラもしたけど、気持ち…分かる所もあって。」

「…ああ…」

「…志麻は…不器用なんだよ…」

それから泉は、指をもてあそびながら…時々唇を尖らせながら、志麻の事を語った。

そこには、俺の知った志麻もいたし…知らない志麻もいた。


小さな頃から一緒だった。

だが…志麻は小さな頃から二階堂に忠実な人間で。

10歳の時に誰もが受ける訓練を終えてからは…俺の部下でしかなくなった。

あれからは、幼い頃にもあまりなかった大口を開けて笑うような顔も…見せた事はない。

泉には…そう言った面も見せるのだろうか…。

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