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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/02 11:15:51

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「富樫、心配するな。」

私がごちゃごちゃと考え込んでいるのが分かったのか、ボスは。

「火は出さない。」

そう言って笑われた。

「…え?しかし…TYGPの爆破となると…」

「爆破はしない。」

「え?じゃあ…どうやって…」

ボスはPCを分解して並べた部品の中からいくつかを手にして。

「以前、瞬平が作っていたのを見た事がある。」

そう言いながら…素早くそれらを組み合わせて何か…何かを作られた。

…ここが本部のデータ室でなければ…

もっと作業できるあれこれが揃っているのに…

もしくは、このような状況をものともしない最新の機器が揃っているのに…

ボスの手を煩わせるなんて…

こんな事態を作った志麻だけではなく、見ているだけの私も恥ずかしい…!!


「よし。富樫、少し下がれ。」

ボスは出来上がった小さなポンプ状の物を手にして、ドアの前に立つと…

「…それは…」

「少し目を細めておけ。光が出る。」

そう言われて、私はドアのそばを離れた。

ボスは手際よく、それをドアに向けて…

ギュンッ!!

「うおっ!!」

「わっ!!」

ポンプ状の物から閃光が走って、次の瞬間…

「……」

「……」

……ドン。

ドアが…廊下に向けてゆっくりと倒れた。

「…す…素晴らしいです。」

私が思い出したように言葉を出すと。

「ははっ。すまない。急ぎ過ぎて用量を間違えたらしい。」

ボスは少し笑いながらそう言って廊下に出ると、シャッターも同じように…

ギュンッ!!

とても素早く…カットされた。

…笑える状況ではないのに…あえて笑顔を見せて下さるのは…

志麻を悪者にしたくないというお気持ちからなのだろうか…

私は…

私も、志麻を悪者にはしたくないが…

だが、このような事態を招いた志麻に怒り心頭だ。

自業自得だと言っていたではないか。

なのに…

なぜ、ボスと咲華さんの幸せを、素直に喜べないとはしても…

祝福出来るよう、己の未熟さを今一度見つめ直すぐらいすれば…


「よし。行くぞ。」

「はい。」

エレベーターは止まっている。

ボスと私は階段で階上に向かった。


そこでは予想通り…ほぼ全員が眠らされていたのか、外から戻って来たばかりらしい数人が、驚いた顔で状況把握をするために走り回っていた。

「富樫、裏に車を回してくれ。」

「分かりました。」

私はボスの指示に従って、駐車場に走った。

何としても…

志麻を止めなければ…!!

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