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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/02 00:08:37

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「……」

珍しく…眠れない。

あたしはリズちゃんと寝室に入ったけど…

海さんは、もう少し飲むってリビングに残った。

さっき玄関のドアが開く音がしたから…沙都ちゃんが帰ったのかな。

曽根君はお酒を飲むと、もっとうるさくなるから…きっと一人。


…明日、海さんが…しーくんに会う。

そして…あたしと結婚した事を…打ち明ける。

「…大丈夫…かな…」

小さく独り言。


あたしとしーくんの別れ方は…酷かったと思う。

一方的に電話を切って…スマホの電源を落としたまま。

そして、しーくんのメールアドレスを拒否設定して…

…とことん、拒絶した。

酷い…酷いよね…

あの時は、そうするしかないって思ったけど…

今思うと…本当、酷い。

もし自分がそうされたら…落ち込むどころの話じゃないよ…

そう考えたら…

やっぱり、仕事でミスしたのは…あたしのせいなのかな…


泉ちゃんに聞いた時は、あたしと別れたぐらいで、しーくんはミスしない。

そう思った。

だって、しーくんにとってあたしは…朝子ちゃん以下。

だから…朝子ちゃんと縁を切られたって事なら…ミスしても不思議じゃないって思うかもしれない。

けど…

あたしと別れたぐらいじゃ…

だって、何度も入籍を延期するほど…

結婚に踏み込める相手じゃなかったって事だもん。


「…ダメだ。思い出すと落ち込む…」

うつ伏せになって、枕に頭を沈める。

…あたし、今も…

今でも…悔しいって思ってる?

こんなに幸せなのに…

朝子ちゃんに負けた気がしてるなんて…

どうして?

もう、関係ないじゃない。


そう言えば…

朝子ちゃんの結婚相手が、映君だっていうのを華月に聞いた。

映画を観に行った日、華月はあたしにアレコレと探りを入れて来て。

それが、華音からの電話のせいだって分かってたけど…

あたしは、絶対に別れた理由を口にしなかった。

ただ『待ち疲れた』としか言わなかった。

すると、華月が『海君と婚約解消した朝子ちゃんが幸せになったばかりだから、まあ…マイナスにはならないよ…』って。

あたしはそれを聞いて…華月でさえ知ってたんだ…って、もはや笑いしか出なかった。

しかもそれが、今となっては堂々とイトコって言える位置関係になった、東映君。

結婚式をしたわけじゃないし、朝子ちゃんが婚約解消したばかりなのに映君とくっついたからって事で、あまり公けにしてなかったらしい…

…婚約解消したばかりなのに、くっついた…か。

「…あたしもだよ…」

バッと起き上がって、ベッドの上に座り込む。

華月の情報では…

しーくんが映君の事をあまり良く思ってなくて、朝子ちゃんがちょっと気を使ってたとか…

…そう言えば、朝子ちゃんも言ってたっけ…

兄は彼の事を好きじゃないみたいだから、言いたくなかったのかも。って。


「……」

あたし…どうして自分の疑う気持ちを信じてしまったんだろう。

そりゃあ…入籍を延ばされてばかりな事には…ウンザリしたけど…

しーくんは、優しかった。

カッコ良かった。

…大好きだった。

なのに…

「…んまっ…」

はっ。

リズちゃんの声がしてベッドを覗き込む。

「…寝言か…」

その寝顔を見ながら…少し反省した。

今の生活に何の不満もない。

なのに…少し、しーくんの事思い出してしまった。

…すごく好きだった…って。

…もう…

過去形だよ…。

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