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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/01 21:40:02

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「…分かりました。」

あたしは手の甲で涙を拭うと。

「突然来て、すみません。」

立ち上がって、頭を下げた。

「え?もう帰るの?」

「…両親と食事の約束があるので。」

「あ…そっか。じゃあ…」

咲華さんもリズを抱えたまま立ち上がろうとした瞬間…

「ただいま。」

ドアが開いて、その方向を見ると…兄貴がいた。

「あ…おかえりなさい…え?」

その兄貴の後に…父さんと母さん…

「あら、泉。どうしたの?」

「…母さん達こそ…」

「海に招待されたから。」

「…あたしは誘ってくんないの?」

兄貴にムッとしながら問いかけると。

「泉が来てるって沙都から連絡もらったから、じゃあと思ってさ。」

兄貴は笑いながら両親を振り返った。

「…姉ちゃんとわっちゃんは?」

「後から来るよ。」

「じゃあ急いで夕飯の支度しなきゃ。」

咲華さんが張り切った様子で言うと。

「手伝うよ。」

兄貴が…咲華さんの腰に手を回して、髪の毛にキスをした。

「……」

無言でそれを見てるあたし達と。

「ありがと。」

「あ、親父。リズをよろしく。」

とても自然な…咲華さんと兄貴。

「あ、ああ。」

兄貴からリズを手渡された父さんは。

「…ふっ…」

何だか意味ありげに笑って…

「リズ、泉おばちゃんに抱っこしてもらうか?」

そう言って、リズをあたしに差し出した。

「…何よー。あたしに子守は無理って思ってんのー?」

父さんから、リズを受け取る。

…空色の大きな目。

クルクルの金髪。

…ちきしょー…

可愛いじゃん!!

「あははっ。何よあんた。なんであたしの顔見て笑ってんのよ。」

あたしに抱っこされて、ケラケラと笑うリズにそう言うと。

「泉の顔は面白いらしいな。」

「もう!!父さん!!」

「あー。」

「そうだって言ってる。」

「兄貴まで!!」

それから…沙都と沙都のマネージャーが帰って来て。

「お邪魔しまーす。」

姉ちゃんとわっちゃんと夕夏も来て。

「海、咲華ちゃん、あらためて…結婚おめでとう。」

父さんの音頭で…みんなで乾杯した。

姉ちゃんはまだ少し…どこか腑に落ちない顔してたけど。

あたしは…

…笑えたし…祝えた。


いつか…時間がかかっても。

志麻にも…

兄貴と咲華さんとリズを…

祝福できる日が来るといいな…

そして…

志麻にも、こんな幸せが…


訪れるといいな。

って。


あたしは…心から、そう思った。

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コメント1

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  1. マコトさん(29歳)ID:6608632・10/01

    泉ちゃん素直ー!!!!

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