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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/01 18:16:50

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『は?ニカが今どうしてるか?』

今日は居酒屋。

咲華が近い内に渡米する事になって…急遽、華月と聖と四人で席を設けた。

あいつの事だから、思い立って明日にでも旅立つ気がする。

別に励ますつもりじゃねーけど…

ちゃんと帰って来いよ。的な。


そこで飲んでる最中…曽根から電話。

『おまえの都合のいい時に電話してくれ』ってメールを、ようやく読んだらしい。

沙都が忙しいと、曽根も忙しい。

ま、沙都が暇でも曽根は忙しいけどな。

沙都の営業で。


「ああ。海と連絡取りたいんだけど、あいつ現場出てたら連絡取れねーと思って。」

『何だよ。ニカには配慮して俺には出来ないって?冷たいぜ!!キリ!!』

声を張り上げた曽根は、現在沙都のツアー真っ最中で。

たぶん今日はシドニー辺り。


「あいつの事だから律儀に時間作りそうだから、まず頼りになるおまえに聞いた。」

俺がそう言うと、電話の向こうの曽根は少し咳き込むような声を出して。

『まったく…キリは俺の弱点を知り尽くしてやがるぜ…』

小さくつぶやいた。

「で、海は自宅にいんのか?」

『確か、明日か明後日には現場入りじゃないかな。ニカ、今回の現場かなり難しいって頭抱えてたよ。』

「…海は捜査内容をおまえに話してんのか?」

『話してくれないさ。だからニカが書類見て難しい顔してる時に、こっちから誘導尋問かけてんだよ。』

「……」

曽根のそんなものに海が引っかかるとは思えねーが。

まあ…曽根がそう思い込んでる方が平和な事もある。

そう思った俺は。

「…さすがだな。海もおまえには心を開いてるようだし。」

賞賛の言葉を口にした。

『そーだろそーだろ?ニカ、ほんっと忙しくてさ。たぶん帰るとしたら今月中旬かな。俺と沙都君は月末までツアーだから、ニカに会うのは九月初旬になるな。』

「そうか…」

『紅美ちゃんとは上手くいってんのか?』

急に、曽根がらしくない事を聞いて来た。

「ああ、おかげさまでな。ベッタリだ。あ、写真送ってやる。」

『いらねーよ!!てか、ニカに送るなよ?あいつまだ少し引きずってると思うし。』

曽根から意外な言葉が飛び出して、俺は眉間にしわを寄せた。

海が…まだ紅美を引きずってる?

もう…すっかり吹っ切ったと思ったのに。

「どうして引きずってるって思うんだよ。」

低い声で問いかけると。

『…いやー…実はさー…』

「何だよ。」

『…少し前に、ニカがソファーで転寝しててさ。』

「ああ。」

『その時に、夢でも見たのか…紅美ちゃんの名前言ってたんだよな…』

「……」

どことなく…痛んだ。

俺は今まさに紅美と絶好調だが…

紅美と付き合い始めた事を海に電話で報告した時、『おめでとう』と言ってくれるまでに、少し間があったのを覚えている。


『だからさー、あんま紅美ちゃんの事連発するような連絡すんなよ?』

「…るせーな、曽根のクセに。」

『あっ!!何だよそれ!!人が忙しい合間に連絡し』

プツッ。

曽根の余計な一言二言で決めた。

次の現場に入るまでに、志麻に会うかどうか聞こうと思ったが…やめた!!

俺はスマホの中から、咲華が撮ってくれた紅美とのベッタリなツーショットを選んで。

「…送信…っと。」

海に送り付けた。


勝手に夢なんか見て名前呼ぶなっつーの!!

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