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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/30 23:51:27

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「…競馬場は初めて。」

俺に見つかった咲華は、かなり肩を落としてうなだれた。

「仕事は。」

「……」

「休んでんのか?」

「…辞めちゃった。」

「……」


それから…無言で車を走らせた。

咲華とドライヴなんて、初めてだ。

正直…むず痒い。

でも、咲華の調子が悪いと、俺の調子も狂う。

これが麗姉と誓兄にもあったって言う、双生児疾患ってやつだろうか。


「紅美ちゃんとは上手くいってる?」

咲華がそう口に出したのは、つけっぱにしてたラジオから母さんの歌が流れて来た時だった。

「まあ絶好調だな。」

「ふふっ。ごちそうさま。」

そう言いながらも…俺と紅美の関係は、まだ公表していない。

知ってるのは…咲華と華月と聖と沙也伽…

後は、海の向こうにいる沙都と曽根と…海ぐらいか。

と言うのも…

紅美に男が出来たって事を薄々勘付いた陸兄が…

『今日はどこで仕事だ?』

『昨日遅かったのはどこに行ってた?』

『誰とどこで飯食ってる?』

と…細かくチェックするようになったらしく。

その鬼気迫る口調に、なかなか言い出せないらしい。

俺としては、別にいいんじゃないかなって思うけど…

紅美の中で踏ん切りがつかねーなら…と思って。

俺も、うちの両親にはまだ打ち明けてない。

早いとこ打ち明けて…結婚にこぎつけたいんだけどなー。


「おっ、そうだ。あいつ今日取材でこっち来てるつってた。合流しよ。」

「もー。わざとこっち来たんじゃない?見せびらかすつもり?」

咲華に唇を尖らせられながらも。

俺は紅美が取材を受けてるという木工所を目指した。

そこは紅美が贔屓にしている木工所で。

昔から、そこで世界に一つだけの自分のオリジナルギターを作っているらしい。

俺は割と何でもいい方だから、今持ってるギターを自分で改造して使ったりするが…

オリジナルってのが…紅美らしくて好きだ。


「取材中に邪魔じゃないの?」

「見るだけだし、別にいーだろ。」

木工所に着いて、二人で中に入る。

紅美はギターと一緒に撮影されている所だった。


「はーい、OKです。お疲れ様でした。」

「ありがとうございました。」

どうやらタイミング良く終わった所らしい。

俺と咲華は、入り口で紅美が俺達に気付くのを待った。

「あっ。」

割と早い内に俺達に気付いた紅美は。

「わー!!なんでここに!?」

嬉しそうな顔で駆け寄った。

…あー。

抱きしめてキスしてー!!

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