ブログランキング9

いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 2963
  • 読者 712
  • 昨日のアクセス数 22996

テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/30 23:26:42

  • 80
  • 0

「おーい、片割れ。」

俺がそう声をかけると、振り返った咲華は露骨に嫌な顔をした。

「そりゃないだろ。」

「…この事、みんなには…」

「言わねーよ。」


基本、咲華は俺達家族の中で、一人だけ生活スタイルが違う。

唯一のOLだ。

みんなより、家を出るのが早い。


昨日、華月と映画に行った咲華。

俺は志麻からの電話と華月からの報告で、志麻と咲華が別れた事を知った。

しかも、もう二週間も前に。


華月に『理由聞いとけ』ってメールして。

二人はあの後、晩飯も食って…20時頃帰ったらしい。

俺が帰ったのは、22時頃。

咲華はすでに部屋に入っていて。

華月は大部屋でテレビを見ながら俺を待っていた。

「お兄ちゃん遅いっ。」

21時頃帰るって連絡したからな…

華月は盛大にブーイングしたが、土産のシュークリームで機嫌が直った。

家族のボードを見ると、親父と母さんは風呂。

聖はまだ帰ってない。


「…で?どうだって?」

華月に紅茶を入れてやって、向かい側に座る。

「んー…いい加減待ち疲れたっつーの。って、笑ってた。」

「…らしくねーな。」

「でしょ。」

辛い時も笑う。

それは咲華らしい。

が…

待ち疲れた?

いやいや。

おまえ、相当我慢強いクセに、何言ってんだ?


「志麻は未練タラタラだったぞ。」

「うーん…だって…お似合いだったもんね…」

「志麻はやたらと自分が悪いって言い張ってたが…浮気でもしたか?」

「……」

あ。

やべ。

『酔った勢い』が一番のNGワードだと思ってたが…

『浮気』もダメなのか。

俺が首をすくめてると。

「…そう言えばね?」

華月が顎に人差し指を当てて言った。

「お姉ちゃん…傷心旅行にでも行くかなーって言ってた。」

「傷心旅行?」

「うん。それも、失恋って。」

「……」

「お姉ちゃんから振ったんだよね?なのに失恋って、どういう事なのかなって。」


志麻は仕事第一。

咲華は…常に仕事に志麻を取られている気持ちだったのかもな…

人のふり見て…じゃねーけど…

俺、人のスタジオ付き合ったりすんの、ほどほどにしとこ。



「おまえ、いつからこんな事してんだよ。」

咲華を助手席に乗せて、車を発進させる。

今朝、咲華はいつも通り家を出た。

俺は、そんな咲華の後をつけた。

と言うのも…

「お姉ちゃん、最近仕事行ってないんじゃないかな…」

華月がするどい事を言ったからだ。

「なぜ。」

「この間、着替えを持って出かけてるの見ちゃったの。」

「…着替え?」

「うん。最初はジムにでも行くのかなって思ったんだけど、定時で帰って来たから…あれ?と思って。」

「……」


俺が後をつけると、咲華はバスに乗った。

そして…

競馬場の前で降りた。

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

関連するブログ記事

  1. 47th 50

    09/30

    「…別れた?」咲華と映画に行ってた華月とのメールを読んで...

  2. 47th 34

    09/30

    「こんにちは。」「まだ準備…あら!!お帰りなさい!!」...

  1. 45th 24

    09/26

    親父はしつこく俺をバーに誘ったが、『どうしても車で帰りたいか...

  2. 47th 20

    09/29

    親父の提案で咲華が席を外して、しばらくは沈黙が続いた。…...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

10/21 編集部Pick up!!

  1. 不在時に来た子供が発作起こした
  2. FBの幸せそうな投稿見てイライラ
  3. 誤爆LINEした彼を信用できない

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3