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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/30 21:43:06

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夕べ…電話で別れを告げて。

あたしは朝まで…眠れない…と思いきや。

すぐに眠った。

だけど、母さんの歌がずっと頭から離れなくて…

「~♪」

「…何だ。ゴキゲンだな。」

…父さんにそう言われた。

「…そうでもないけど。」

そう。

婚約者と別れたと言うのに…

ゴキゲンなものか。

なのに…鼻歌なんて。

あたし、どうかしてる。


いつも通りに朝食を取って…出社した。

スマホは電源を落としたまま…部屋に置いて来た。

どうせ、会社と家の往復だけだ。

あたしに緊急の連絡なんて、誰からもない。


「……」

部署のフロアをボンヤリと眺める。

同期の女の子達は、みんな結婚して退社した。

真島君を好きだって言ってた浜崎さんも、先月。

「お先に。」

満面の笑みでそう言って、寿退社した。

お相手は、合コンで知り合ったサーファーで。

海の近くに店を二つ持っているイケメンだと、雑誌にも載っていたそうだ。


あたしは、二年以上も前に婚約したのに。

浜崎さんは、出会って三か月で結婚を決めた。

サーファーの決断力に脱帽だ。

しーくんには…なかった物。


ボンヤリと日常を眺めていたら…嫌気がさした。

「……」

あたしは引き出しから便箋と封筒を取り出すと…

すらすらと、手短に、思いの丈を書いた。

そして、背筋を伸ばして封筒の真ん中に『退職願』と書いて。

「部長。」

それを手に、部長の席に行った。

「どうした?」

「辞めます。」

「…え?」

「あたし、会社辞めます。」

そう言って、退職願を部長に渡す。

「引き継ぎなどで一ヶ月は籍が残るようですが、使ってない有給でお休みします。引き継ぎはあたしがしなくても大丈夫と思うので、宜しくお願いします。」

部長に口を挟ませない勢いで一気にそう言って。

「お世話になりました。」

深々と頭を下げた。

「………えっ?」

呆気にとられていた部長がやっと声を出した時には。

あたしはすでに…背中を向けて歩き始めていた。

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