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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/30 06:37:19

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「……」

『カナールで待ってる』

しーくんから…そうメールが来た。

あたしはそれをベッドであおむけになったまま読んで…

「…嘘…」

スマホを抱きしめてしまった。

今から会いたいって言われて、嬉しいけど…断った。

無理させたくないのもあったし…

何より、彼にとっては聞き分けのいい女でいたいって思ってしまうあたしがいる。

だけど…

これは…

「…嬉しい。」

無理させてるって思うけど。

今日の事で気を使ってくれてるんだって思うけど。

それでも…あたしのために無理してくれるなんて…

やっぱりうれしい。


はっ。

こうしちゃいられない!!


あたしはベッドから飛び起きて簡単に着替えると、バッグを持って部屋を出た。


「ちょっと出て来る。」

大部屋でそう言うと、全員があたしを見た。

「こんな時間にか?」

やっぱり…父さんは渋い顔。

「志麻さんと待ち合わせ?」

母さんがエプロンを丸めながら、あたしのそばまで来た。

「…うん。明日からドイツだから…」

あたしが小さな声で言うと。

「まあ…それは会いたいわね。どこで待ち合わせ?乗せてってあげる。」

母さんが、すごく…笑顔になった。

「えっ?」

そう言ってしまったのは、あたしだけじゃない。

母さんは一昨年免許を取ったけど…

ペーパードライバーだ。


「い…いいよ。歩いてくから。」

「近くなの?」

「…途中までバスで行くから。」

母さんの運転が嫌なわけじゃないけど…

このままだと、父さんもついて行くって言いそうなんだもん!!


「俺、コンビニ行くから乗せてってやるよ。」

助け舟を出してくれたのは、華音だった。

「あ…ありがと…」

「あっ、お兄ちゃん、コンビニ行くならシュークリーム買って来て。」

すかさず華月がリクエストすると。

「じゃ、あたしも。」

「俺も。」

「俺のもよろしくー。」

母さんと父さんと聖も華音にそう言った。

「…じゃ、多めに買って来る。」

立ち上がった華音は相変わらずのポーカーフェイスで。

「おまえのもな。」

キーボックスから車の鍵を取り出して、あたしの額を軽く叩いて言った。

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コメント1

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  1. マコトさん(29歳)ID:6607956・09/30

    かのんくんイケメン

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