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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/30 00:06:00

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『……もしもし…』

咲華に連絡をしたのは…夜、21時を過ぎてからだった。

「あ、咲華…今…家?」

『うん…朝子ちゃん…どうだった?』

「ああ…無傷。」

『え?そうなの?』

「ああ。入院もせずに帰ったよ。」

『…そっか…良かった…』

咲華の安心したような声に、なかなか連絡しなかった事を…後悔した。


「…ごめんな…連絡が遅れて…」

『…ううん…』

だが…あきらかに、咲華の声は沈んでいた。

…当然か。

あまり会えない時間の中で、やっと…の時だったのに。

俺は…咲華の存在さえ忘れていたなんて…


「それで…何か話してたよな。何だった?」

『……』

俺の言葉に、咲華は…無言。

「……咲華?」

沈黙が長く続いて…

俺が声をかけたが、咲華は…それでも無言。


「咲華、どうした?」

『…ううん。何でもない。』

…何でもないわけがない。

ずっと咲華をほったらかしにしていた。

特に…ここ一年は。

本当なら、とっくに結婚して…今頃、子供だっていたかもしれない。

…婚約したんだ。

咲華が何も夢を見ないわけがないのに。


「…今日は…本当に悪かった。今から行っていいか?」

俺がそう言うと。

『え?』

咲華から、驚いた声が返ってきた。

「やっと会えたのに、あんな事になったから…」

『でも…明日からドイツなんでしょ?』

「会いたいんだ。」

都合が良過ぎる気がして…いつも俺からはなかなか言えない言葉。

本音だが…

本音だからこそ、言いにくい言葉でもある…


『嬉しいけど…もう今日はいいから。明日に備えて休んで?』

「……」

時計を見ると、21時8分。

『ドイツ…気を付けてね。元気で帰って来てね。』

「ああ…ありがとう。」

『おやすみなさい。』

「…おやすみ。」

電話を切って、ソファーに座る。

ほんの数秒…指を組んで考えたが。

俺は玄関を出て車に乗ると。

『カナールで待ってる』

そう咲華にメールをして、車を走らせた。

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コメント1

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  1. カオリさん(47歳)ID:6607873・09/30

    違う意味のドキドキ感がある

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