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きゅん♡とするおはなし

主に恋愛小説。短編多し。きゅん♡とする話を目指して、日々のストレス発散に書いてます!

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おさななじみ 20

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テーマ:小説 > 男女関係

2017/09/28 11:10:39

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お母さんが私から体を離して部屋の扉を開けると、外にお父さんと蒼ちゃんとさっちゃんがいた。


「……なんで?」
「実はね……蒼士くんと智くんにはこの話してたの。それで、太央に恋する気持ちを取り戻してあげて欲しいってお願いしたのよ」

聞かされてなかったらしいお父さんは少し顔をしかめる。
お母さんはお父さんの腰に手を回すと、可愛らしく笑いかけた。

「内緒にしてゴメンね」
「いや……さすが絵本作家、って感じだったよ」
「ふふ。ありがと」


お父さんは、おばあちゃんが亡くなったのをきっかけに開業を決意した。
近くに病院がなくて困っている、沢山の人達の為に……。


私は蒼ちゃんとさっちゃんの顔を順番に見て、

「……お母さんに頼まれたから?」

「そんな訳ないよ!太央の事本当に小さい頃から好きだったんだ!医者になって太央と一緒にこのクリニックを守りたい!!」
「違う!!俺が誰よりも太央の事幸せに出来る!!これから何があっても太央の笑顔を俺が守っていく!!」

……二人がほぼ同時に叫んだ。


ストレートな言葉に顔が熱くなったけど……表情を引き締めて二人に向き合った。

「……ありがとう……二人の気持ちは嬉しい」

「じゃあ…」
「俺と蒼士どっちを…」

「私がこれから勉強たくさんして、医者になってクリニックを継ぐっていう道もあるよね?」

私がお父さんに向かって言うと、蒼ちゃんは青ざめて、さっちゃんは私に詰め寄った。

「つまり蒼士じゃなくて俺を選ぶって事か!?」
「ううん、それは分かんない」
「え!?」


「おばあちゃんみたいに困ってる人を助ける為のこのクリニックは、私にとっても大切だから……私も一緒に守っていきたい」

お父さんもお母さんも嬉しそうに微笑んでくれる。

「でもそれと恋愛は別だし……中学の時好きだった先輩の事、まだ忘れてないし。私、もう一回頑張ってみる!」



「「ええええぇぇぇぇ!?」」



二人の声が家中に響いた。



……ま、今でも大好きって訳でもないんだけどね。

先輩も新しい恋してるかもしれないしね。

でも、ずっと立ち止まったままだったから……とりあえずそこから、始めてみようと思う。


それから……私達幼なじみの物語も、きっとこれからも続いていくのかな。




・:*+.End.:+

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