きゅん♡とするおはなし

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おさななじみ 19

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テーマ:小説 > 男女関係

2017/09/28 10:35:55

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おばあちゃんはお父さんのおばあちゃんで、私にとっては本当はひいおばあちゃん。
でも私は小さい頃からおばあちゃんって呼んで、大好きだった。

お母さんには恥ずかしくて話せない事もおばあちゃんには相談してた。


おばあちゃんは高齢で血圧が高くて、その頃はこの近くに病院がなかったから少し遠くの病院まで通ってた。
その日は、お母さんが仕事で付いていけないから、学校から帰ったら私が付き添うって約束だった。

でも学校から帰ったら好きな先輩からメールが来てて、『今から会えない?』って……。


おばあちゃんは「病院は一人で行けるから、行っておいで」って……


その日、初めて先輩とキスをした……。


そして……病院に向かう途中、階段の上で眩暈が起きたおばあちゃんは……
転落して、そのまま亡くなった。



「……うっ……おばあちゃ……っ……わたしの、せいで……っ」
「……太央のせいじゃない……お母さんも付いて行けなかったもの」
「でもっ……私、約束…してたのに……っ」


泣きながら首を振る私の頭を、お母さんは優しく抱きしめてくれた。


「太央……聞いて?」

その体勢のまま、優しい声で話し始めた。


「とてつもなく悲しい出来事があったからといって、
今までの幸せなことが全部なくなっちゃうわけじゃないのよ。
なくすことなんて誰にもできない。
その幸せなことは、あなたを悲しみの底から立ち上がらせてくれる力になる」


……でも、おばあちゃんはもう帰って来ない……。


「そしてその悲しい出来事も、あなたが幸せになったからと言って消えることはない。一生あなたと一緒に生きていくの。
…だから、あなたが幸せになってはいけないなんて思う必要はないのよ」


それから私の頬を両手で挟んで微笑んだ。

「むしろその事を気にして太央が恋をしなかったら、おばあちゃんきっと怒っちゃうわよ……優しい人だったから」

「……うん……」


大好きだった。
おばあちゃん。

ごめんね……。



……あの時行かせてくれて、ありがとう……。

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