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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/29 22:40:00

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「えっ…」

俺は…つい目を見開いてしまった。

「…何でしょう?」

今、日本にいるはずの志麻が…

なぜか、ここ、アメリカの本部に現れた。

頭と姐さんがご家族揃ってのご訪問にも驚いていると言うのに…


「い…いや、志麻…随分痩せたな…」

「…仕事が立て込んでいたので。」

「……」

「未解決事件のファイル、全てデータ化されたそうですね。閲覧していいですか?」

「あ…ああ、いい…」

「では、データ室にしばらくこもります。」

「……」

久しぶりに会う志麻は…

あの、誰もが見てもカッコいい志麻とは思えないほど…

痩せたと言うより、やつれて。

無精ヒゲまで…

「…おい、大丈夫か?足元がふらついてるぞ?」

エレベーターに乗りかけた志麻の腕を掴むと。

「…平気です。数日眠っていないので、その疲れが少し…」

「バカな事を…少し休め。データの閲覧なんて、いつでも出来る。」

「いえ…何かしていたいので。」

「……」

痛々しかった。

あんなに…全てにおいて完璧だった志麻が…

こんなにも、弱々しい姿で現れるなんて…

「それなら、私も付き合おう。」

私は志麻の腕を持ってエレベーターに乗って、データ室に向かった。


そこでコーヒーを淹れて…

私は志麻に問いかける。

「…婚約解消のせいで、こんな事に?」

傷口に塩だ。と思うが…もう咲華さんには新しい人生が始まっている。

志麻にも…現実と向き合ってほしいと思った。

「…みっともないですね。こうなってみないと気付かないなんて。」

志麻は両手を膝に置いたまま、コーヒーの表面に映る照明の明かりを見ていた。

「どれだけ…彼女の存在が大きかったか…俺は…彼女が黙って待ってくれている事に甘え過ぎていました。」

「……」

「本当に…バカです。」

「…何があったんだ?」

「……」

「話してみろ。少しは楽になるかもしれない。」

私の問いかけに、志麻はコーヒーから少し視線を上げて。

「…本当に…私がバカなだけです…」

そう繰り返して…


「あの日…」

ゆっくりと、口を開いた。


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いつもご訪問ありがとうございます!
お返ししてないのに、コメントもありがとうございます!

ここから腹が立つやらもどかしいやら、何とも言えない塊が腹の底に残りそうなお話が続きますが、お付き合い宜しくお願いしますm(_ _)m

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