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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/29 21:06:44

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「咲華さん。」

何とか…海さんのご家族に挨拶が出来て。

全員からいい顔をされたわけじゃないけど、高くて長い階段を数段上がれた感じは…した。

おじい様が入居されてる施設には二時間ほどいて。

ずっとロビーで待ってくれてた沙都ちゃんと曽根君と一緒に家に帰ったのは、夕方だった。

海さんは、まだ仕事があるからって本部に行って。

あたしは夕飯の支度を…って思ってる所に…

「…泉ちゃん…」

「二人きりで、話しが出来ますか?」

海さんの妹…泉ちゃんがやって来た。

とても…とても、険しい顔付きで。


「…僕達、外で食べて来るから。」

気を利かせてくれた沙都ちゃんが、曽根君の腕を引っ張って外に出て。

「泉ちゃん、顔が怖いよ。笑顔でね。」

泉ちゃんとすれ違いざまにそんな事を言って。

「うるさいっ。」

泉ちゃんに叱られた。


「…どうぞ。」

泉ちゃんをリビングに通してお茶を入れる。

ついでにリズちゃんの離乳食を温めて、ベビーベッドで遊んでるリズちゃんを椅子に座らせて、あたしも泉ちゃんの向かい側に座った。

「食べさせながらでもいい?」

上目使いに問いかけると。

「…いいですよ。」

泉ちゃんは低い声で答えた。

…納得いかないんだよね?

分かるよ。

しーくんと付き合う時…色々話したもんね…

二階堂が変わる時、自分のそばにはしーくんに居て欲しいって、泉ちゃんは言った。

だから、しーくんが現場から無事帰れるよう…あたしに、しーくんの精神面のサポートをして欲しい…って。

あたしは、彼を待つ事は苦なんかじゃなかった。

あたしが闘ってたのは…


「まず…」

「うん。」

「あたしが聖と別れたって話は、今は無関係なので聞かないで下さい。」

あっ。

あわよくば聞き出そうと思わなくもなかったのに。

先に釘を刺されてしまった。

まあ…あたしと海さんが酔っ払って結婚した事に比べれば…

泉ちゃんと聖の別れは、ごく普通と思われるのかもしれない。

…そこに、どんな理由があっても。


「…あたし、志麻とドイツで同じ現場にいました。」

入れたお茶を一口も飲まずに、泉ちゃんが話し始めた。

「志麻…今まで完璧に仕事してたのに、初めてミスして。」

「……」

「咲華さんと別れた、って、その時聞きました。」

リズちゃん、よく食べるなあ。

って言うか…もう離乳食だけにしてもいいのかな。

最近はミルクを飲むより食べる方が楽しそうだし。

もっとレパートリー増やそう。

って…つい、違う事を考えてしまった。


しーくんが仕事でミスをした。

その事実には…正直、胸が痛む。

あたしのせいだと言われたら、そうだよね。って…

…本当に、そうなのかな。

あたしと別れた事で、落ち込んだりミスしたりするのかな…。

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コメント2

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  1. マリアンさん(51歳)ID:6607777・09/29

    なんかねー、泉ちゃんのこの執着というか粘着、怖すぎる。

  2. マコトさん(99歳)ID:6607769・09/29

    泉ちゃんこわいーーー_(┐「ε:)_

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