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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/29 19:40:37

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「まあ…確かにな。酔っ払った勢いで結婚した。気持ちはない。なんて事だったら、神さんからは一発殴られるだけじゃ済まなそうだ。」

そう言ったのは…わっちゃんだった。

「今は、お互いちゃんと想い合ってるんだろ?」

「ああ。」

「それでも神さんはおまえを目の敵にするぞ?」

「…咲華が守ってくれるらしい。」

小さく笑う。

「殴らせない。自分だって俺を守りたいって言ってくれた。」

「……」

「潔く殴られる覚悟はしてるけどね。」

それから俺は…すぅ…と息を吸って。

「それと…もう一つ報告がある。」

部屋を見渡した。

「まさか…もう妊娠してるとかって言うんじゃないでしょうね。」

さっきは泉に責め立てられたが…

今度は空が厳しい口調で言った。

「親父。ドイツでテロリストの幹部夫婦が自分の子供を刺そうとした事件…覚えてるか?」

「ああ。志麻が射殺した。」

「…その時の子供を、引き取った。」

「……」

「……」

「名前はリズ。今、七ヶ月だ。」

「……」

「……」

「……」

みんなは大きく目を見開いて、何度も瞬きをした。

責められるのは覚悟の上だ。

何でも来い。

そう思ってると…

「ふふっ…海ったら、今までの反動かしらね。みんなが驚くような事をして。」

そう言って笑ったのは…祖母だった。

「桐生院と言ったら…さくらの孫か。おとなしそうに見えたが、芯は強いだろう。」

今度は祖父がそう言って笑う。

「…ああ。たくましいよ。」

俺が少しだけ笑うと。

「海。咲華ちゃんと…リズちゃんに会わせて。」

母さんが…優しく言ってくれた。

「母さん。」

泉は嫌そうな顔をしたが。

「海がここまで言うんだ。それに気持ちは固まってる。もう、反対も何もないだろ。」

そんな泉の頭をガシッと鷲掴みにした親父が。

「迎えに行って来い。」

首を傾げて言ってくれた。

「…少し待ってて。」

両親と祖父母に感謝しながら、廊下に出る。

わっちゃんはともかく…空と泉はきっとすぐにはいい顔をしてくれない。

それは想定内。

だが、きっと大丈夫。


「あっ、お迎えが来たよ。」

一階のロビーに降りると、同行してくれていた沙都とトシが咲華とリズに声をかけた。

「平気か?」

咲華の腰に手を回して言うと。

「何てことない。海さんが隣に居てくれるから。」

…本当に、頼もしい。

「行ってくる。」

沙都とトシにそう言うと。

「頑張って。」

二人はガッツポーズをしてから手を振った。


帰国したら…

水族館に行こう。

沙都とトシも一緒に。

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コメント2

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  1. ココロさん(77歳)ID:6607734・09/29

    よかったですねρ(・・、)

  2. マコトさん(29歳)ID:6607733・09/29

    ジーン、、、(*^ω^*)

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