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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/29 17:32:36

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「おお…夕夏も来てくれたのか~。」

「ひーじーちゃっ。」

「まあ、上手にお喋り出来るようになったわね~。」

目の前で、じーちゃんとばーちゃんが夕夏にメロメロになってるんだけど…

あたし達は…

今から兄貴が連れて来るであろう『兄貴の結婚相手』に、若干緊張してた。

特にあたしは…

少し機嫌が悪い。


だってさ…

結婚だよ!?

人生の大イベントじゃん!!

それを…

家族に内緒でって、どういう事ー!?


あたし達が乗り込んだ事自体がサプライズだったはずなのに、兄貴にサプライズ返しをされて。

…若干…父さんの元気がない。

もう…父さん、兄貴の事大好きだからなー…

って、あたしもなんだけど。


「…兄貴、付き合ってる人いたの?」

姉ちゃんが小声で聞いてきた。

「あたしは聞いてないよ…」

「俺も初耳だ…」

わっちゃんにぐらいは相談してるのかと思ったけど…

まさか、誰も知らないなんて。


「…もしかして、華月の兄ちゃんなら知ってんのかな。」

兄貴の親友になったという…華月の兄なら。

「なるほど…でもまあ…もうすぐ来るから、それを待とう…」

姉ちゃんとわっちゃんとでコソコソと話してると。

「海が…結婚…」

母さんが、感慨深そうな声で言った。

「…朝子と色々あったから…結婚に夢は持たないかと思ったけど…良かったわ…」

え。

えええええええ!?

「内緒で結婚されてたのに、良かったの?」

母さんの隣に並んで、小声だけど凄んで言ってしまうと。

「今から紹介してくれるじゃない。」

母さんは、思い出したように笑顔になった。

「でも…」

「海が選んだ人なら、母さんは大賛成。あの子の薬指に指輪が光る日が来るなんて…あっても遠いと思ってた。」

「……」

それを言われると…確かにそうなんだよね…

あたし…

てっきり兄貴は、今も紅美を好きなんだと思ってた。

今はもう友達だって言ったとしても。

だって…あたしだけが勝手に思ってるのかもしんないけど、兄貴と紅美って結構ドラマチックだったと思う。

単なる好きだけじゃ、くっつけない関係だったもん。


あたしはたぶん、兄貴の相手が誰でも…内心いい気はしないんだ。

朝子とは元々が決められた関係だっただけに、兄貴の気持ちは朝子に向いてないのは何となく分かってたから、家のための結婚って感じで。

それはそれで、納得だったんだよ。

兄貴の気持ちがそこにない方が。

それに、安心してた。

兄貴が紅美を想っても…もう紅美は兄貴に戻らない。

なぜなら…

華月の兄と付き合い始めて、超ラブラブだって聞いたから。

ま、それもまだシークレットみたいだけど。

誰に聞いたかってのも、あたしも言えないけど。


なのに…

兄貴…

結婚…

ガーン。

いや…いいんだけどさ…

兄貴の幸せだから…

いいんだけどさ…


「…泉、顔に出過ぎ。」

姉ちゃんに肘で突かれて、尖った唇のまま姉ちゃんを見る。

「…だって…あたし達の知らない女に…兄ちゃん取られるなんて…」

まだ、紅美か朝子が良かったよー!!

「ブラコンなのは知ってたが、筋金入りだな…」

「うるさい、わっちゃん。」

ブツブツとそんな会話をしてると…

「遅くなってごめん。」

廊下から、足音と共に…兄貴の声が聞こえて来た。

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コメント1

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  1. マコトさん(29歳)ID:6607665・09/29

    きたー!!

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