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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/29 16:18:30

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「もしもし…咲華?」

あれから…当然だが、質問責めにあった。

「相手は!?」

「いつ!?」

「まさか…できちゃった婚!?」

「本部の人間!?」

「なぜ早く言わない!!」

…ごもっとも。


『あ、海さん?珍しいね。こんな時間に。』

確かに…

いつもは用があっても、メールがほとんどだ。

ましてや、家を出たのは一時間前。


「忙しいか?」

『え?今?』

「ああ。」

『沙都ちゃんと曽根君がリズちゃんと遊んでくれてるから、お掃除もお洗濯もはかどってる所。』

「そうか…」

『…何かあったの?』

「…実は…」


質問責めにあった俺は。

「じいさんの所に行くんだろ?その時に説明する。」

そう言った…が。

「紹介してよ。」

母さんが力を込めて言った。

「……」

俺がそれに対して無言でいると。

「先代の所で紹介してもらおう。」

親父がそう言って。

「あ、それいいね。」

「大賛成。」

「楽しみ。」

「……」

全員が…期待の眼差しだった。

いや…

期待じゃなくて…

『嫌とは言わせない』

だな…。


そんなわけで…

『えっ…ご家族の皆さんが…?』

「ああ…揃ってる。この際だから、紹介していいか?」

『…あ…あたし、ちゃんとした服がないけど…』

「いつもの服でいいよ。」

咲華はいつも…白か生成色のシャツに、ふわっとしたスカートといういでたちだ。

緩く編んだ髪の毛が、これまた…可愛い。

とてもシンプルで、俺は好きだ。


『…緊張しちゃう…』

咲華の小さな声。

「大丈夫。」

『…だってあたし…』

「……」

『…印象…悪いと思うけど…』

それは…志麻と別れたから…という意味か。

…別れた理由は、俺も知らない。

だが、今俺達が幸せな事には変わりないんだ。

それをちゃんと話そう。


「ずっと隣にいるから大丈夫。」

『……』

「俺を信じて。」

『……分かった。』

「30分後に帰るから。リズの支度も頼むよ。」

『うん…じゃ、また後で。』


電話を切って大きく息をつく。

「ボス…頼もしいです。」

背後から声を掛けられて驚くと、富樫が目を輝かせて立っていた。

「なっ…ず…ずっといたのか?」

俺の問いかけに、富樫は静かに瞬きをしただけだった。

「…テンパってるらしいな。俺は。」

苦笑いしながら髪の毛をかきあげると。

「テンパってなどおられませんよ。周りの事など、もう気になさっておられないだけです。」

富樫は…自分の言葉に酷く納得したように、頷いた。

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コメント2

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  1. サラさん(48歳)ID:6607656・09/29

    こんばんは♪ヒカリさん更新ありがとうございます。二人に幸せになって欲しいんだけど志麻さんもって思う私です。ドキドキしちゃいます。

  2. ソフィーさん(71歳)ID:6607648・09/29

    いよご対面ですね。

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