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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/29 14:58:44

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朝起きると、沙都とトシはリビングの床に転がって眠っていた。

富樫は『今夜はお誘いありがとうございました。ボスの幸福と美味しい和食で私も幸せいっぱいです』とメッセージを残して帰っていた。

「あ、おはよ。」

足元に転がってる野郎二人をものともせず、咲華は朝食を作ってくれていた。

「おはよう…悪いな。」

「大丈夫。予想はしてたから。」

「いい匂い。何だ?」

後ろから抱きしめて、咲華が手にしている物を覗き込む。

「ふふっ。これ?」

「あー、リズのか。」

「パパいやしいね。」

「…夕べ食い足りなかったからな…」

小声で言いながら、耳を甘噛みすると。

「………ばかっ…」

咲華は真っ赤になって離れた。

「……」

「……」

ふと、見下ろすと。

沙都とトシが同時に目を閉じた。

こいつら…寝たフリか‼︎


「来週帰国するための準備、進めていいか?」

ベビーベッドでおとなさくしてるリズを抱えて、咲華から離乳食を受け取る。

「あ…うん…あたしは何をすれば?」

「家族の誰とも連絡取ってないのか?」

華音は結構マメに連絡を取るタイプだと思うが…

そう言えば、咲華がここにいる間、誰かと連絡を取っているのを見た事がない。

時差の問題があるとしても…

「…一ヶ月、放っておいてって出て来たから…」

「ご両親がよく許してくれたな。」

「父さんは大反対したけど、おばあちゃまが行け行けって言ってくれて。」

「ふっ…さくらさんらしい。」

「…強くなりたいから、一ヶ月は誰とも連絡取りたくないって言ったの。」

「……」

「…おかげで、すっかりたくましくなった気がする。」

咲華は元々たくましかったよ。

言いかけて…やめる。


たくましくなかったら…二階堂の男とは付き合えない。

いつ帰って来るか分からない、連絡も取りにくい状態になる事が多い二階堂の男相手に…

二年以上待ったんだ。

十分…強い。


「帰ったら、お互いの家族に挨拶をして…」

「…うん…」

「リズの喜びそうな所に行こう。動物園とか水族館とか…」

「わあ、楽しそう。」

俺と咲華がそう話してると。

「俺も行きたいっ!!」

トシが飛び起きた。

「……」

「……」

「つ…ついて行っても…いいかな~?」

「…曽根さん…家族の邪魔っ…」

遠慮がちに懇願するトシの隣で、沙都もゴソゴソと起き上がった。

「曽根君達は帰国予定ないんでしょ?」

咲華が沙都に『ご飯?トースト?』と聞いて、キッチンに向かう。

「それが、来週から少しオフが取れたんだもんねー、沙都君。」

「うん。僕らも帰国しようかなって話してたとこ。」

その言葉に首をすくめた俺の後で。

「わ~、みんなで行けたら楽しそう。」

咲華が嬉しそうに声を上げた。

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