ブログランキング16

いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 3324
  • 読者 726
  • 昨日のアクセス数 13731

テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/29 14:14:59

  • 96
  • 1

沙都とトシが帰って来て、富樫も招待して賑やかな夜になった。

普段より三人も多い事に少し興奮したリズは、予想通りいつもより目をパッチリとさせていた。

さすがにこれじゃあ…って事で、俺が先にリズを連れて寝室へ。

ベッドの上で二人で横になって、お腹を触っている内に…眠りそうになったリズ。

…ずっと見ていても見飽きない。

本当に可愛い。


「もうむず痒くないのか?」

唇を下げて歯を覗き込む。

「ひゃはっ!!」

それだけの事で、大げさに笑うリズ。

本当に…癒される。


しばらくして、リズは眠った。

リズをベビーベッドに寝かせて、今月のスケジュールを眺めていると。

「まだ飲みたそうだったから、ほったらかして来ちゃった。」

咲華が笑いながら寝室に入って来た。

「いいだろ。富樫も知らない仲じゃない。」

咲華は眠ったリズの顔を覗き込んで。

「…本当に人見知りしない子。」

小さく笑った。

確かに…

リズは、初対面の沙都とトシと富樫、誰に対しても笑顔だった。


「ちらし寿司、美味かった。」

スケジュール帳を閉じて、咲華に腕を伸ばす。

「ほんと?嬉しい。」

すると、咲華は素直に腕の中に来てくれた。

満たされた気持ちになりながら、そのまま咲華を抱き寄せて横になる。

「…来週、帰国してお互いの家族に会わないか?」

髪の毛を撫でながらそう言うと。

「……」

咲華は無言。

位置的に表情が見えない…横になったのは失敗だったな。

「まだ気持ちに踏ん切りがつかない?」

少しだけ身体を起こして、咲華の顔を覗き込むと。

「あ…ごめん…そうじゃないの。」

意外にも…咲華は赤い顔をしていた。

「そうじゃないとは?」

「…踏ん切りがつかないとかじゃなくて…これはその…」

「ん?」

「…腕を出されて…すごく素直にここに来た自分に…ビックリって言うか…」

「……」

「えっと…いいの。何でもない。来週ね?うん…来週帰…」

咲華の言葉の途中、唇を塞いだ。

あまりにも…咲華が可愛くて。

「…約束する。」

唇が離れて、小さくつぶやくと。

咲華は、何?と目で言った。

「咲華を不安にさせない。」

「…海さん…」

紅美との事を打ち明けて…それで解決ってわけじゃないのは分かってる。

これからも、俺達は紅美と顔を合わせる事がある。

その時、咲華が不安にならないよう…

俺の気持ちは、もう…全て咲華に向いてる事を、ちゃんと伝えていきたい。


「正直…もう、こんなに誰かを好きになる事はないと思ってた。」

「……」

「こんな事を言ってる自分に驚きだ。」

小さく笑うと、咲華も目を細めて。

「…あたし…」

俺の胸に顔を埋めて。

「…海さんの気持ちに…追い付けるかな…」

「…少しずつでいい。俺を知って、信じて欲しい。」

「続きがあるの。」

「ん?」

ギュッと俺のTシャツを掴んだ。

「追い付けるかな………って…昨夜思ったのに…」

「うん。」

「…今、同じ気持ちなんだなって思った。」

「………え?」

咲華の顔を見たくて離れようとすると、咲華は無理矢理俺の胸に顔を埋めたまま。

「恥ずかしいから、このまま言わせて?」

そうつぶやいた。

「……顔を見て聞きたいが…まあ、百歩譲ろう。」

髪の毛を撫でる。

「…富樫さんが…ね?」

「うん。」

「…今日、海さんが職場で指輪をして見せてくれた…って。」

「…うん。」

「あたし…それ聞いて…泣きたくなるほど嬉しかった。」

「……」

「あたし、たぶん…意外と面倒臭い女なんだと思うの。」

「……」

「だけど…一途だと…自分では思ってる。」

「…ああ。」

「だから…正直、こんなに早い展開で…海さんに気持ちを持って行かれるなんて…自分でも驚いてる…」

「……」

俺に、気持ちを持って行かれる…?

「…つまり、俺の事を?」

頭をギュッと抱き寄せて、耳元で問いかける。

「…好き…」

「…もう一回。」

「……好き。」

「もっと聞きたい…」

「…大好き…」

もう、死んでもいい…という表現は好きではないが…

それぐらいの気持ちが湧いた。

俺がそれほどに想っているなんて、自分で驚きだ。

「…幸せだ。」

俺がそうつぶやくと、咲華は少しだけ顔を上げて…笑顔を見せてくれた。

「…うちの父さん…難癖つけると思う…」

「殴られる覚悟はある。」

「殴らせない。」

「ふっ…」

「あたしだって…海さんを守りたい。」

「……」

「ほんとよ?」

咲華を抱えて仰向けになる。

俺の上に乗った咲華は少し恥ずかしそうな顔をしたが。

「…しまったな。あいつらに、強い酒を渡しておけば良かった。」

俺がそう言って笑うと。

「大丈夫。置いて来た。」

咲華は…

「…静かに…しよ?」

そう言って、俺の首筋に唇を落とした。



…静かになんて。


無理だろ(笑)

同じテーマの記事

コメント1

しおりをはさむ

  1. ヒロさん(45歳)ID:6607808・09/29

    メロメロメロ〜〜ン\(//∇//)\

関連するブログ記事

  1. 33rd 96

    07/18

    「詩生ちゃん。」夕方、ロビーで詩生ちゃんを見付けて。...

  2. 50th 42

    10/23

    「出掛けてるらしい。今日の事を今言うなって叱られた。」空...

  1. 50th 30

    10/22

    11月16日 夜2二階堂 海「海さん、明日の天気、...

  2. 「今日、母さんが来たんだって?」海さんが仕事から帰って、...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

11/21 編集部Pick up!!

  1. イヤイヤ期の復活で爆発しそう
  2. ママ友に苛々した出来事トップ3
  3. 子あやし疲れ少し休憩していたら

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3