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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/29 11:56:44

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今日も平和な一日で。

18時過ぎには富樫とエレベーターに乗った。

今から帰るとメールをすると。

『沙都ちゃんと曽根君が帰りました。今夜は少しお料理頑張る』

と咲華から返信が。

『悪い。あの二人の事、すっかり忘れてた。二人とも…大丈夫か?』

そう返すと。

『曽根君は少し不機嫌そう。でも大丈夫。やっつけた』

「やっつけた?」

首を傾げて、つい…つぶやいてしまった。

「奥様からですか?」

富樫が首を傾げて俺を見る。

「ああ…沙都とトシが帰ったらしい。」

「…お二人に報告…」

「…忘れていた。」

「…ボス…」

富樫の苦笑いを視界の隅に入れながら。

『今日、富樫にも報告した。連れて帰っていいか?』

そうメールすると。

『何人でもどうぞヽ(´∀`)ノただ、リズちゃんが興奮して眠らないかも。パパ頑張って♡』

「……」

つい、スマホを眺めたまま口元を緩める。

ハッと気付いて富樫を見ると。

「いえ…私は何も…見ておりません。」

…見られてたか。

どうも最近、顔を引き締める事を忘れがちな気がする。

しかし、それが素の俺なら…

…これは、いい事だ。


「富樫、今夜何もないなら、うちに来ないか?」

駐車場に向かいながら言うと。

「えっ…私がですか?」

「ちゃんと紹介したい。」

「……」

富樫は少し感激したような顔を見せたが。

「しっしかし…頭より先に紹介していただくのは気が引けます。」

そう言って、顔を引き締めた。

「ははっ。それもそうか。でも俺がそうしたい。富樫さえ良ければ、来てくれ。」

車のドアを開けて言うと。

「……では、一度帰ってからお伺いします。」

少し…嬉しさを隠しきれないような顔で答えた。


「奥様は甘い物はお好きですか?」

「食べる事が大好きだから何でも喜ぶ。だが、甘い物は特に別腹だ。」

富樫の問いかけに笑いながら答えると。

「頼もしいですね。では、何か見繕ってお持ちいたします。」

富樫も普通に…笑顔になった。

「ありがとう。」

「では後ほど。」


…さて。

沙都はともかく…トシか。

あいつ、志麻や富樫とは、勝手に仲間意識を持ってる風だったからな…

一度話せばみんな仲間。みたいに思える所が…トシのすごい所だ。

人を観察し分析する二階堂の人間には、なかなか出来ない。

それが例えオフの時でも。

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