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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/29 09:25:39

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「……」

僕は今…ギターを担いだまま、歩道に立ち尽くしてる。

どこの歩道かと言うと…

うちの近く…。


ツアーが終わって、昨日こっちに戻ったんだけど…

スタッフ全員と大規模な打ち上げをして。

そのまま会場のホテルに泊まった。

曽根さんは、グレイスと今後のスケジュールの打ち合わせで、会議があるって。

だから僕は、一足先に家に帰る事にしたんだけど…


「きゃっ。」

「あはは。リズちゃん、気持ちいいね。」

「……」

あれって…

サクちゃん…だよね?

桐生院…咲華ちゃん。

ノン君の双子の…

だよね?

なんでここに?

て言うか…

そのサクちゃんと遊んで、めっちゃ可愛い笑顔になってる赤ちゃん…

どう見ても外人だけど…

サクちゃん…

えーと…

しーくんと婚約中…だよね?

えーと…ええと…


僕が何度も瞬きをしながら立ちすくんでると。

「あら、サト、お帰りなさい。コンサートだったんですってね。」

お隣のスーザンが、僕を見付けて声をかけた。

「あっ…た…ただいま…そう…コンサート…」

そしてスーザンはうちの前庭にいるサクちゃんと赤ちゃんを見て。

「ああ、もう天使みたいな二人ね。毎日私達も笑顔になれて幸せよ。」

まるで…もう長い事、サクちゃんがここにいるみたいに…言った。

「えーと…いつから?」

僕が前庭を指差して言うと。

「あら、知らないの?ウミの奥さんでしょ?」

「………え?」

「毎朝キスして出かけてくウミ、とっても幸せそうよ?」

「………」

「最初は赤ちゃんを見て、サトの奥さんかしらって思ったのよ。」

確かに…海君とサクちゃんじゃ、金髪の青い目は産まれないよ…

クォーターの僕が一番、外人顔だから…まあ誤解はされるかもだけど…

いやいや、僕でもあんなに見事な金髪と青い目は…

って…

「えーと…毎朝キスして出かけてくの、本当に海君?」

しーくんと間違えてないかな?と思ってスーザンに問いかける。

「ええ、ウミよ。もう、本当にハッピーな三人。」

「……」

留守にしてる間に…

何があったのかな…?

もしかして、サクちゃんが二階堂の捜査に協力してる…とか…?

いや…いやいや、まさかね…


確かに、連絡しない僕もいけないんだけど…

まあ…ここは海君ちなわけだから…

結婚して子供が産まれてても…

…いや、サクちゃん…産んでないよね?

養子…?


「…沙都ちゃん?」

視線をスーザンから声がした方に向けると、サクちゃんが赤ちゃんを抱っこして僕のそばに来てた。

「あ…あっ、サクちゃん…」

ふと、サクちゃんの左手を見ると…

薬指に…指輪。

「……」

「あー…ごめん…海さんから連絡とか…ないよね?」

「う…うん…」

「……」

「……」

「とりあえず、おかえり。お茶でもしよっか。」

サクちゃんはそう言うと、赤ちゃんの手を持ってスーザンにバイバーイってして。

「沙都ちゃん、早く早く。」

僕を振り返って笑顔で言った。

そんな、笑顔のサクちゃんとは裏腹に…

頭の中がこんがらがりそうな僕は。

数学の公式、どれを使っていいか分からなくて、紅美ちゃんに困った顔をしてた時を思い出してた。


海君‼︎

僕もここで暮らしてる事、ちゃんと覚えてる⁉︎

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