ブログランキング23

いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 3679
  • 読者 765
  • 昨日のアクセス数 8491

テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/28 23:25:12

  • 99
  • 0

「…あ…あたしは、特にドラマチックな事もなくって…本当にシンプルに…気持ちが持続出来なかっただけなの。」

志麻と別れた理由を知りたいと言うと、咲華は待ち疲れたとか会えなかったからだとか…

あきらかに、嘘をついた。

気付いてないだろうが…

咲華は嘘をつく時、声のトーンが上がる。

「すー…」

あえて寝たふりをした。

明るく振り向いてくれたのはいいが…嘘をついてまで話したくない別れの理由。

知らなくてもいいが…気になる。

だが、咲華に辛い事を話させるのは嫌だ。

…受け止めたい。

全てを受け止めたい。


だが…

昨夜は、あんな流れで一線を越えてしまったが、咲華は俺を愛してはいない。

思えば、まだ一度も好きとも言われてないな。

好意はあるとしても。


少しして、咲華がそばで横になった。

そして…

「…本当に…ごめんなさい…」

小さくつぶやいた。

咲華は…いい声をしている。

リズがもう少し大きくなったら…絵本の読み聞かせをしてもらおう。

俺の方がリズより先に眠ってしまいそうだが。


「…もう、お酒飲まない…」

飲酒についての謝罪か?

つい、笑いそうになった。

まあ…確かに、リズが泣いてる事にも気付かない、俺が起こしても起きない爆睡ぶり。

リズに何もなかったからいいものを…とは思うが、慣れない生活で疲れてたはずだ。

責める気にもならないし、むしろ…気遣えなかった自分に腹が立つ。


お互い…もっと自分の事を話せるようになれるといいのだが…

咲華は華音よりガードが固い気がする。


…愛してる。

この言葉を再び口にする日が来るとは思わなかった。

そして…

それを言えた自分を好きになった気がする。

つい昨日まで、ごちゃごちゃと考えていたクセに…

何だろうな。


「…海さん、起きてるんでしょ…」

ん?

どうして分かった?

と思いながらも、返事をしなかった。

「…本当に寝ちゃってる…?」

声がさらに近くなった。

…カマかけたな?

「……」

咲華はごそごそと俺の胸に近付いて寝位置を決めると。

「…リズちゃんとあたしの事…大事にしてくれて、ありがとう…」

本当に…心地いい声で、そうつぶやいた。

…ああ…

…幸せだ。




本当に。

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

関連するブログ記事

  1. 日大アメフト部の監督は〝嘘つき男〟男は多かれ少なかれ嘘...

  2. きみが嘘をついているぼくはそしらぬかおでききなが...

  1. 47th 3

    09/28

    「咲華。」夜…ベッドに入ろうとすると、海さんがあたしに手...

  2. 其の46

    2016/09/29

    嘘は罪ではなく嘘は保身嘘は時に人を幸せにし嘘は...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

6/20 編集部Pick up!!

  1. 子あやし疲れ少し休憩していたら
  2. 「孫依存」の母に振り回される
  3. 子持ちが羨ましくて退職を決意

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3