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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/28 16:06:42

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ダメなの?

ダメなの…だあ!?


「…あたしが他の男とセックスしても平気って事?」

「平気とは言わないけどさ。したい時に俺がそばにいないなら、仕方ないかなって。」

「……つまり。」

あたしは、袋の中からビールを一本取り出して。

カシッと開けると一気飲みして。

「セックスしたくなったら、相手があたしじゃなくてもいい、と。それよりも我慢の方が嫌だ、と。お互い後腐れない相手となら、いつでもやっていいんだ、と。そういう事ね?」

早口で言い切った。

すると薫平は…

「…間違えてる?」

少し困ったような顔で言った。

「誰でもいいって事だよね?」

「泉とは気持ちが入ってるから別物。他の子とはスポーツ感覚。違うと思うけど。」

「……」

あたしは大きく溜息をついて。

「…あたしがバカだった。」

うつむいた。

…ほんと…

バカだった。

薫平の事…

王子様って…

「…泉?」

薫平が、一応…気にしたのか、あたしの顔を覗き込む。

…仕方ないんだよ。

十代の頃、薫平は…命を懸ける仕事のために、訓練受けてたから。

薫平だけじゃない。

瞬平だって、志麻だって。

だから、恋愛下手なんだよ。

志麻が咲華さんをほったらかすのも…

…全部二階堂のせいだ!!

あー!!

もう!!

腹立つ!!


「もう、終わり。」

あたしが顔を上げて言うと。

「え?」

薫平は、キョトンとした顔。

…くそっ。

可愛い顔だ。

「え?終わりって?」

「あたし達の関係。終わり。」

「えっ!?何で!?」

「スポーツ感覚であたし以外の女と寝る男なんて、あたし要らない。」

「そこに愛がなくても?」

「愛がなくても寝れる男なんて、要らない。」

「……」

薫平は少しの間、唇を尖らせてた。

なんなのそれ。

あたしがしたいわよ。

好きに…なりかけてたのに。

虹をくぐらせてくれた男なんて…初めてだったのに。


すごく…

色んな意味で、気持ち良くさせられた。

だから余計…突き落とされた気分。

…バカ。


「…じゃあさ…」

薫平は拗ねた唇のまま。

「他の子と、しなきゃいいって事?」

小声で言った。

「…もう信用できない。」

「どうして?」

「…同じ事は、もう言いたくない。じゃ、あたし帰るから。さよなら。」

なんて短い交際期間。

でも、短いから…ダメージも少ないはず…なのに…

胸が痛い。

「泉、待って。」

薫平がデッキまで追って来て。

「泉が嫌なら…もう、他の子と会わないから。約束するから。」

そう言ったけど。

「無理。」

あたしは薫平の顔も見ずに答えた。


志麻の事、咲華さんをほったらかし過ぎだって言ってたクセに。

自分は女と寝放題。

それを悪い事とも思わない、最低男だって気付かないのか?


「泉。」

靴を履いてると、薫平があたしの手を取ったけど。

「さっきの子触った手で触んないでよ。」

低い声で言いながらふりほどくと。

「…つまんないの…。」

薫平も…

低い声でそう言って、プイッと部屋に入って行った。

…何なの!!

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