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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/28 15:43:52

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「……」

あたしはしばらく、その様子を眺めた。

薫平に、気持ち良くされてる女の子の顔は見えないけど…

何となく、それが自分に重なった。

…あたしもこんな風に、薫平に気持ち良くさせられてたのかな。


ドン引き。


王子様だと思ったのに。

ただの浮気男じゃん。


あー…会いたいなんて思った自分が…

情けないーっ!!


ドン。

廊下を挟んである小さなダイニングキッチンのテーブルに、大きな音を立ててビールとつまみの入った袋を置いた。

すると、ソファーにいた二人は大きく身体を揺らしてあたしを見て。

「あ…れ?泉?」

薫平は…

悪びれた風でもなく。

「えー?来れるなら連絡してくれたら良かったのに。」

抱えてた女の子を下ろして、そんな事を言った。

薫平の膝から下ろされた女の子は、乱れた服を直しながら。

「何?彼女?」

慌てる様子もなく…そう言った。

「うん。」

「来ないって言ってたじゃない。」

「そう聞いてたけど…来てくれたから、またね。」

「あー、もう残念。じゃ、また今度。連絡して。」

「オッケー。」

「おやすみー。」

「またー。」

薫平と女の子は、そんな会話をして。

「お邪魔しましたー。」

女の子は、あたしに笑顔で会釈して。

「……」

あたしは…その子の後姿を玄関まで呆然と見送って。

「…どういう事?」

やっと…

薫平に、問いかけた。

「え?何が?」

「今の、誰。」

「友達。」

「…友達?」

「うん。」

薫平はリモコンでチャンネルを変えると。

「泉、腹減ってない?」

立ち上がって、灯りをつけた。

薄暗い部屋が明るくなって。

廊下の隅に居たおはじきが、眩しそうに顔を上げた。

「……」

「来るって分かったら、何か作って待ってたのに。」

…あたし、何か…騙されてる?

なんで…薫平、こんなに普通なわけ?


「…キスしてたよね?」

「うん。」

「…友達に?」

「…おかしい?」

「あたしが、他の男とキスしたらどう?」

「したくなったのかなって思う。」

「……」

だ…

ダメだ。

「…もし、あたしが今夜泊まらせてって言ったら、セックスする?」

「え?泊まれるんだ?」

「もし、よ。」

「うん。したい。」

「…さっき、違う女の子のアソコ触ってた薫平に触られるの?あたし。」

「……」

薫平は不思議そうな顔であたしを見て。

「ダメなの?」

丸い目のまま、言った。

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